発売日に買った方がずっと楽しい
スプラトゥーンはイカがインクを撃って地面を塗った広さで競う、一風変わったシューティングです
さて、初代スプラトゥーンはロングセールスを記録したので、発売日から買ったという人もいれば、盛り上がっているのを聞きつけて買ったという人もいるでしょう。また、せっかくニンテンドースイッチを買うからスプラトゥーンも始めてみよう、という方もいるんじゃないかと思うんですね。
ガイドは発売日に購入したんですが、その経験から声を大にして申し上げたいことがございます。それは、もしスプラトゥーン2を遊ぶのであれば、発売日に買いましょう、ということです。もし子ども達に買ってあげようという親御さんがいるのであれば、可能であるなら、発売日に買ってあげて欲しいと願います。
スプラトゥーンは言うまでもなく対戦シューティングの傑作ですが、恐らく初代のスプラトゥーンは発売日から遊んだ人は途中から遊んだ人より何倍も楽しい出来事があったんじゃないかと思います。というわけで、ちょっと初代スプラトゥーンが発売された頃のお話をしてみたいと思います。
いきなり火がついた完成披露試射会
たくさんの人が動画をUPし、スプラトゥーンの話題を語りあっていました
スプラトゥーンはスタンドアロンで遊べる部分もありますが、オンライン対戦を主としたゲームです。その為発売前の体験版というものは存在せず、代わりに用意されたのが「完成披露試射会」でした。完成披露試射会用のソフトをダウンロードして、決められた時間にオンラインに接続、そのタイミングだけサーバーが稼働して対戦を楽しめるという仕組みです。
スプラトゥーンは発表された時から、ゲーマーの注目を集めてはいましたが、完成披露試射会が行われると、その様子がYouTubeやニコニコ動画などの動画投稿サイトに投稿され、その面白さ、新しさに多くの人が夢中になり、一気に盛り上がりに火がつきました。スプラトゥーンというゲームがどうしてこんなに気持ちいいのか、塗る楽しさが、インクに潜る仕組みが、いやいや音の作りこみがと、多くの人がゲームの分析を始めます。
大評判となった完成披露試射会を受け「完成披露試射会 アンコール!」として急きょ2回目が開催される程でした。スプラトゥーン2では、3月25日、26日に「先行試射会」の開催が早くも予定されています。
試行錯誤の発売直後
たった4つしかないブキ、でもローラーの使い心地の新鮮さだけだって、ずっと遊んでいられました
しかし、1番最初はブキはたったの4種類、ステージは3種類、ルールは1つしかありませんでした。だからこそすごく分かりやすいゲームでしたし、その少ない中で色んな試行錯誤がありました。そして、その後次々とブキやステージ、ルールが追加されていくことになります。
新しいブキが登場するたび、一気にそのブキが増えて、対戦の風景が変わります。初めて筆型ブキであるパブロが追加されたときは衝撃的でした。シオノメ油田でスタートと同時にありえないスピードで走って行くと、仲間のイカたちがその1本線に潜って追随、勝負の分かれ目となる中央北のエリア確保までの時間が劇的に短縮されます。単なる撃ちあいだけの話じゃなく、ブキの性質によって戦術がガラッと変わる面白さに痺れたものです。
まさしくお祭りだったフェス
フェスは、お菓子などの商品とのコラボでも話題になりました
このお題が告知されると、Miiverseによって、広場がごはんやパンのイラストであふれます。中にはアンパンマンだったり、ドラゴンボールの悟飯のイラスト、さらには第三勢力としてヨーグルトやトコロテンが登場したり。ユーザーの創造力が刺激されて大喜利状態に。フェスが近づくと少しずつお祭りの準備が整い、当日はシオカラーズのステージが開催、陣営ごとにおそろいのTシャツに着替えて戦います。勝てば倍嬉しいし、負ければ倍悔しくなります。
最初はサーバーが込みすぎて対戦しにくかったり、ルールが整備されていなかったこともあり、不満もたくさん出ていましたが、そういった混乱があっても、ユーザー同士の一体感が素晴らしいお祭りでした。
そのすべての日々がイカしてた
新しいブキ、スプラマニューバはなんと2丁拳銃!(イラスト 橋本モチチ)
それは、アップデートが終わって完成された今のスプラトゥーンの楽しさと比較しても、また別格の面白さだったように思います。かけがえのない、という言葉がとてもしっくりくる、そんな体験でした。
初代スプラトゥーンの時は、全員が初心者で、よーいどんで始めましたから、そういう意味ではスプラトゥーン2で全く同じ体験が再現されるとは言い難いでしょう。また、とても残念なことに、ユーザーが繋がって本当に盛り上がったMiiverseが、ニンテンドースイッチでは廃止されるという報道もあります。
しかし、スプラトゥーン2でも、最初からブキがずらっと揃った状態でスタートするのではなく、アップデートによって徐々に増え、試行錯誤しながら遊んでいく楽しさを再現するということが言われています。
現在分かっているだけでも、新しいブキカテゴリのスプラマニューバが登場、ローラーは縦振りができるようになって、チャージャーはチャージしたままインクに潜れるように、新しいサブウェポンのカーリングボム、新しいステージのバッテラストリート、スペシャルウェポンは全て一新などなど、新しい要素が登場しています。
恐らくこれから発売に向けて時間をかけて新しい要素を公開していくでしょうし、さらに言えば発売された後も、きっと驚かせてくれると期待しています。そう思えば、スプラトゥーン2の発売は夏ですが、既に楽しい時間は始まっているんです。
いいですね、楽しみですね。そしてこの楽しい時間をスミからスミまで楽しむ為にはぜひ、スプラトゥーン2は発売日に買うことをオススメしたいと思います。
※「試射会があるかもしれない」という表現でお伝えしていましたが、既に「先行試射会」の予定が発表されていました。お詫びして訂正いたします。(2017年3月2日修正)
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