自賠責保険料はいくらに改定される?
すでに2017年1月17日に金融庁長官へ同届出がなされ、1月30日に適合性審査が受領されました。これから具体的に2017年4月の改定に向けて動き出します。
2011年4月、2013年4月の改定ともに値上げでの改定でしたので、自賠責保険の保険引き下げは多少なりとも家計の負担減となります。
2017年(平成29年)4月1日から改定される自賠責保険料とその背景についてお話します。
自賠責保険料改定(引下げ)の背景
今回の自賠責保険料の改定は、安全技術の普及が進み交通事故が減ったため、保険金の支払いも減少、収支が改善したことによるものです。先進安全自動車(ASV)による自動ブレーキや車線はみ出し防止装置などの安全装置を搭載した自動車の普及の影響が大きいといえるでしょう。
実際に任意の自動車保険でもASVを搭載した自動車の任意保険の新たな割引制度の検討も始まっています。
もっとも安全装備が増えたことで、購入時の車両価格も上がります。その意味ではある程度還元はしてほしいところです。
自賠責保険料の改定(全車種平均で値下げ)はいつから?
2017年(平成29年)4月1日以降の保険始期契約から改定後の保険料が適用されます。自賠責保険は一部の車種を除くと車検とともに手配するのが一般的です。通常車検満了日は自賠責保険の満期日を1ヶ月ほどずれています(約1ヶ月前)。自賠責保険の満期日が、2017年4月1日以降なら改定後の保険料が適用されます。
4月15日満期の自賠責保険は、車検満了日は3月15日前後と1ヶ月程前になってるのが一般的です。車検は満了日の1ヶ月前から手続き可能です。
この場合だと改定後の保険料で契約しますが、2月15日からは新しい自賠責保険料での契約ができるわけです。
実際に保険料を計算するのは、保険代理店なり、車検を引き受ける整備工場や自動車ディーラーですから、保険料を間違うことはありません。
前回の車検通りの予算を考えていたら、いくらか安いということが今回はあるでしょう。
自賠責保険の満期日が、2017年3月31日までは旧保険料となりますので勘違いしないようにしてください。
2017年(平成29)年4月1日以降保険始期契約の自賠責保険料
自賠責保険料は、全車種平均では引き下げとなりました。具体的には下記のようになります。クリックで拡大します。ちなみに「自家用普通乗用車 24ヶ月 本土用(離島以外)」の改定前の自賠責保険料は27,840円です(今回の改定で25,830円)。
2011年4月の保険料引き下げ時は24,950円です。自家用普通乗用車は、2011年の値上げのときより、実はまだ保険料は高いのです。
今後自動車の安全性能が進むにつれて、自賠責保険や任意の自動車保険の考え方も将来的には変わってくるかもしれません。事故の減少とさらなる引下げを期待したいところです。
自賠責保険料の過去の保険料は、下記の関連記事を参考にしてください。
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