玄関扉の不具合は性能やデザイン性に大きく影響
外壁を壊さず、1日の工事で手軽に簡単玄関リフォーム。[防火戸リシェントII 玄関ドア] LIXIL
玄関扉は、家族が毎日使用し、お客様も招き入れる大切な建材。しかし、経年とともに開閉がしにくくなったり、鍵がかかりにくくなるなどの不具合は、使い勝手はもちろん、防犯面にも大きく関わるものです。また、塗装が退色するなどの老朽化は、住まい全体のイメージに影響することもあるでしょう。
玄関扉の取り替えは大掛かりな工事になるのではないか、と不安を持つ方も多いかもしれませんが、最近では、建材メーカーから、玄関扉のリフォームに適する、さまざまな商品が提案されており、商品バリエーションも豊富になってきています。
既存の開口部に対応でき、1日で取り換えられるタイプも
リフォーム向け商品として多くみられるのが、既存のドア枠に新しい扉枠をかぶせるなどして、外壁や床の工事をせずに簡単にリフォームできるタイプ。通常、玄関などの開口部リフォームは、扉周囲の外壁や床部分の工事が必要となり、大掛かりな工事となってしまいがちですが、各メーカーの商品には、既存の開口部に合わせ、比較的簡単に設置できるタイプが揃っています。細かな特徴はメーカーごとに異なりますが、工事時間は、1日程度で完了するため、その分、工事費用を抑えることも可能。もちろん、住みながらのリフォームで、ご近所にも気をつかわずに済むこともメリットでしょう。
断熱性や防犯性が高まり居心地もアップ
リモコンやカード、シールなど、使い勝手のいいカギを選ぶことができる。 [リフォーム玄関ドア ヴェナートRD NEWポケットKey] YKK AP
また、新しい扉を設置することで防犯性や操作性を高めることも。たとえば、鍵(キーシステム)は、2ロック仕様のタイプやピッキング防止、サムターン回し対策なども施されているタイプなどもありますし、リモコンやカードで開閉できるタイプもみられます。家族構成やライフスタイルに合わせて、選ぶことができるでしょう。
その他、自然な風を取り入れることができる通風扉を選べば、扉を閉めたままでも換気や通風が可能なので、心地よさも高まります。
限られたスペースでも取り入れやすい引き戸タイプも豊富に
出入りがしやすく、風もとりこみやすいアウトセットの引き戸タイプ。 [かんたんドアリモ (左)施工前 (右)アウトセット玄関引戸 Y01 W7] YKK AP
玄関扉というとドア(開き戸)タイプが馴染みのスタイルですが、最近では、限られたスペースでも使い勝手のいい、引き戸タイプの玄関扉も増えてきています。開き戸のように扉の開閉スペースが必要ないので、限られたスペースでも取り入れやすいこと、開口部が広く取れるため、ベビーカーや車椅子などでも出入りが楽なことなどがメリットでしょう。
リフォーム向けの商品でも、開き戸だけでなく、引き戸タイプのラインナップも充実してきいます。デザインバリエーションも豊富で、防犯性の高いキーシステムも対応している商品も。メーカーによっては、引き戸から引き戸の交換だけでなく、開き戸から引き戸への変更も可能なタイプもみられます。
シミュレーションでデザインをチェックすることも
玄関扉は、住まいの顔、ともなる建材なので、デザイン性も重要でしょう。しかし、豊富な商品の中から、わが家に適するデザインを選ぶのはなかなか難しいもの。最近では、既存の玄関の写真に、希望する扉データを取り込むなどして、リフォーム後をイメージしやすいシミュレーションシステムをホームページに用意しているメーカーもみられます。家族みんなで、いろいろ試すことができるので、楽しみながら検討することもできるでしょう。合わせて、できる限りショールームで実物の確認を。ショールームでは、商品の展示はもとより、実際に開閉できたり、キーシステムの操作が可能なコーナーを用意しているケースもあるので、デザインや重量感なども含めしっかりとチェックし、納得して選ぶことが大切です。
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