断熱性の高い住まいをつくるためには断熱建材で隙間なく包む

表面材に高耐候天然木を採用、断熱性能を高めた金属製ドア。[高断熱玄関ドアundefinedInnoBest D70] YKK AP http://www.ykkap.co.jp/

高性能断熱パネルを、両面高耐候天然木化粧材で挟んだ扉。枠はアルミ樹脂複合構造。
[高断熱玄関ドア InnoBest D70]  YKK AP

室内の熱を逃がさず、無駄なエネルギーを使用しないで快適な室内環境を保つために必要なのが断熱建材。断熱建材には、壁や天井、床などに用いる「断熱材」と窓や扉(ドア)といった開口部に用いる「断熱開口部材」、断熱工事に使用し気密性を高める「気密補助材(防湿・気密フィルムや気密テープなど)」があります。

断熱性能の高い住宅をつくるためには、断熱建材を用いて家全体を隙間なく包むことがとても重要ですが、断熱材を用いても、窓や扉などの開口部に断熱建材を用いなければ、本来の効果は期待できません。建材メーカーからは、断熱窓(サッシ)や断熱玄関扉(ドア)商品のバリエーションも豊富になってきています。特に断熱玄関扉は、各メーカーともに性能を高め、また、デザインバリエーションも豊富に揃ってきているのも最近の特徴でしょう。

冷気や暖気の侵入や流出を抑える断熱扉

木調の趣ある表情や鋳物の味わい深い表情を活かした洋風デザイン。[グランデル]undefinedundefinedLIXIL http://www.lixil.co.jp/

木調の趣ある表情や鋳物の味わい深い表情を活かした洋風デザイン。[グランデル] LIXIL

断熱玄関扉(ドア)とは、扉本体内部にウレタンなどの断熱材を充填したり、枠に断熱樹脂や気密材を用いるなどして、冷気や暖気の侵入や流出を抑える工夫を施したもの。一般的な玄関扉よりも厚み(40~80ミリ程度)があり、扉に開口部(窓)を設けたデザインの場合は、複層ガラスや高断熱複層ガラスなどを用いて断熱・気密効果を高め、熱の伝わりを抑えています。また、断熱・気密性能とともに、遮音・防音性能が優れているのも特徴のひとつ。交通量の多い道路に面した住宅などにも向いているでしょう。

メーカーや商品、扉の構造などによって断熱性能は異なるので、選ぶ際には、省エネルギー基準(住宅の断熱や気密、冷暖房についての基準)を考慮して、地域条件に応じた断熱仕様の商品を選ぶことが基本です。

デザインバリエーションも豊富に。引き戸タイプも充実

袖部の複層ガラス空気層を16mmとし、枠の断熱化により、断熱性能を高めた鋼製引戸。[断熱スライディングドアundefinedNEWコンコード]undefinedYKK AP http://www.ykkap.co.jp/

袖部の複層ガラス空気層を16mmとし、枠の断熱化により、断熱性能を高めた鋼製引戸。[断熱スライディングドア NEWコンコード] YKK AP

断熱玄関扉(ドア)の素材は、建材メーカー商品には金属製の製品が多く揃い、国産はもちろん輸入品などには木製の断熱ドアもみられます。以前に比べ、デザインバリエーションは豊富になってきており、ナチュラルなタイプのものから、モダンなデザインまで多種多様。木目を表現した高級感のあるものやシャープなデザイン、飾りを設けることができる個性的なデザインも。小窓を設けたり、施錠したまま風を取り込む機能を持つタイプなどもみられます。

また、ドア(開き戸)だけではなく、引き戸タイプの商品も充実。断熱性能に関してはある程度の制約はありますが、デザインも豊富に揃いプランニングしやすくなっています。開閉スペースを取らない引き戸タイプは、玄関まわりに十分な空間を取ることができない場合や駐車スペースを兼ねている場合などに向いているスタイルでしょう。

最近では、リフォームに対応した商品も増えてきています。既存の玄関サイズに合わせやすく、外壁工事をせずに、短工期で設置することができるものです。一日で設置できるタイプもみられます。

勝手口の扉にも断熱性の高い商品を検討して

玄関だけでなくプランニングによっては、勝手口扉やテラスドア(窓)などにも断熱仕様のタイプを取り入れたいもの。アルミと樹脂の枠、樹脂枠に複層ガラスを取り入れ、断熱性能を確保しつつ、採光や通風を図ることができるタイプもみられます。窓を含め、住まい全体の断熱性能を考慮して選ぶようにしましょう。

ショールームで実際に開閉し、操作性などの確認を

断熱玄関扉は、いずれも比較的重量のあるタイプが多いので、できる限りショールームで確認を。家族みんなで、実際に開け閉めするなどして、使い勝手を確認するようにしましょう。もちろん、扉の素材感やデザイン、キーシステムをチェックすることも大切です。

住まいの顔とも言われる玄関扉。外観デザインや門扉などとのコーディネートも大切ですし、防犯面も確認しておきたいポイントです。しかし、快適な日々を送るためには、断熱性や気密性などに配慮することはとても重要。設計担当者としっかりと打ち合わせを行い、居住する地域の気候に合わせたタイプを選ぶようにしましょう。


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