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年の瀬にやっておきたい家計のPDCAサイクル!

年に一度くらいは、家計のメンテナンスが必要です。そのキーワードはPDCA。家計簿的な収支把握だけではなくて、一生の安心感を作る骨太なメンテナンス方法をご紹介します。年末やお正月に、家族で、人生とお金を考える機会を作りたいものです。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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家計のPDCAとは?

PDCAとは、企業活動における業務管理の手法です。以下の4つの作業を繰り返すことで、永遠に稼ぎ続けることができるようになります。
 
  1. Plan 計画
  2. Do 実行
  3. Check 評価
  4. Action 改善

家計でも、まったく同じ手法で、資産形成を促すことができます。「現状把握→計画作り→実行→評価→見直し」。年の瀬や正月など、年に一度くらい家計のことを体系的に考えることで、お金稼ぎ力を向上させることができます。

【目次】
家計のPDCAその1.長期計画を立てる
家計のPDCAその2.お金の置き場所を変える
家計のPDCAその3.運用成果を比較し評価する
家計のPDCAその4.ポートフォリオをリバランスで改善
PDCAの前にSee.家計の棚卸をし現状を把握する


 

家計のPDCAその1.長期計画を立てる

最初に計画を立てないと、このPDCAは始まりません。計画とは何かというと、将来のために、家計にいくらの資産をいつまでに作らねばならないかという、運用ニーズの把握です。

たとえば、定年が65歳だしたら、その時までに、いくらの資産があれば、心配のない生活ができるのかという将来イメージの数値化です。計画作りの最終目的は、人生の期待収益率を知ることです。詳しくは、「人生の期待収益率を知る」記事を参考下さい。

日常的な収支計画を立てて、プラン完了と考える人もいますが、現在の資金繰りが回っているだけでは、幸せになれません。人生全体を支えるような骨太のお金の計画を考えることが、まず必要です。
 

家計のPDCAその2.お金の置き場所を変える

計画で必要となった収益率を実現するために、お金の置き場所を変えます。それまで、貯金しかしてこなかった人なら、お金を増やす必要性に気づいて、投資という資産運用を始めることを意味します。

お金の置き場所を、貯金から投資に変えるなら、投資対象は株なのか、債券なのか。商品は、投資信託なのか、個別証券なのかは、その人の運用ニーズによります。その判断基準については、「株か債券かを考える」記事を参考下さい。個人的は、投資信託による国際分散投資(参考「国際分散投資は投資信託でやるのが正解!」)をおススメしています。

いきなりの投資では、ハードルが高いという人には、つみたて投資(参考「時間分散して投資する」)が始めやすいでしょう。
 

家計のPDCAその3.運用成果を比較し評価する

計画を作って投資を始める。ここまでは、できている人もいるでしょう。しかし、この先の評価と改善を定期的に続けることが、賢い資産運用のミソです。評価において大事なことは、何と比較するかという比較対象の選定です。専門的にいえば、適切なベンチマークを発見できていないと、公平な評価となりません。詳しくは、「自分のポートフォリオを正しく評価できていますか?」記事を参考にしてください。
 

家計のPDCAその4.ポートフォリオをリバランスで改善

評価で見つけた投資結果の劣後や非効率を解決するためには、改善が必要です。投資における改善には、大きく分けて2つあります。1つは、リ・バランス(資産配分の復元)、2つ目に銘柄の入れ替えです。

投資の改善として、銘柄の入れ替えばかりに気が払われていますが、実は、アロケーション(資産配分)が成果のほとんどに貢献するので、リ・バランス(参考「持っている資産の全体最適を作る」)こそが、大切な改善なのです。

以上で、PDCAサイクルの説明を終わりますが、意外と行われていないのが、このサイクルの前提となる「現状把握」です。
 

PDCAの前にSee.家計の棚卸をし現状を把握する

自分の資産内容を正しく理解してから、PDCAを回さないと、それは絵に描いた餅になってしまいます。この作業を始める前に、家計の棚卸を必ず行って、家計を貸借対照表で把握してください。
 
  • 借金・ローンなどは、いくらあり、いつ完済されるのか?
  • 保険の中にも、資産性のある商品と掛け捨ての商品を区別できているか?
  • 自宅など保有資産の時価を、正しく把握しているか?

最後に繰り返します。年末年始におススメしたい家計のメンテナンスは、以下のサイクルです。

「現状把握→計画作り→実行→評価→見直し」

それでは、良い年をお迎えください。

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