今、国内4メーカーが力をいれているのは原付2種クラスの125ccバイクです。今や二輪の販売台数の大多数が海外で、125ccクラスは海外でも人気なためです。125ccクラスに続いて、国内メーカーが力を入れて開発しているのは【250cc】クラスのバイクです。250ccクラスのバイクは売れるからメーカーも力を入れているといえますが、何故250ccクラスは人気なのでしょうか?メリット・デメリット・おすすめの車種を見ていきましょう。


【目次】

250ccバイクのメリットとは?

■400ccクラスのバイクと違って、車検がないので経済的
ゴールドウイング

ホンダ ゴールドウイング


251cc以上の排気量のバイクは二年に一回車検を受けなければなりません(※新車購入時は初回のみ三年に一回)。
250ccクラスのバイクは定期的な点検をしなくて良いということではありませんが、400ccクラスと違って車検の費用がかからないのは魅力的と言えます。

車種選択の幅が広い
スポーツ系バイクやアメリカン(クルーザー)、ストリートファイター系やクラシックなど250ccバイクは車種も豊富なので、自分にあった一台を見つけやすいでしょう。

■エンジンが小さく車体が軽いので、初心者でも扱いやすい
排気量が小さいのでエンジンは小型・軽量です。そのため楽に取り回しができます。

■高速道路や自動車専用道路を走るのに充分な走行性能を備えている
PCX150でも法律上は高速道路を走ることができるけれど、長距離はちょっと辛い

ホンダ PCX150 法律上は高速道路を走ることが可能だが、長距離はちょっと辛い


最近はホンダのPCX150やヤマハのマジェスティSなど150ccクラスのスクーターが人気で、法律上これらのスクーターでも高速道路を走ることが可能です。しかし長距離を走るとなると、パワー不足が否めません。その点250ccバイクなら比較的楽に高速道路を走ることができます。

■タンデムも楽
私が日常の足に使っているアドレスV125undefinedタンデムするとちょっと狭い

スズキ アドレスV125 日常の足に使っていますが、タンデムするとちょっと狭い


私はこちらの125ccスクーターを日常の足に使っています。とても便利ですが、タンデムすると若干狭い印象があります。250ccバイクは比較的パッセンジャーシートも広いのでタンデムも楽です。

250ccバイクのデメリットとは?

■車検が無いため、整備をおろそかにしやすい
車検がある車両は定期的にバイク屋さんにメンテナンスに出すことになりますが、車検がない車両は、自分でメンテナンス時期を意識しないと整備がおろそかになってしまう可能性があります。

■車種によっては400ccクラスとほとんど変わらない価格の場合も
250ccバイクはラインナップが豊富で、エントリーユーザーが購入しやすい価格設定の車両からハイグレードな装備の車両まで様々な商品がでています。ハイグレードな装備の車両だと、400cクラスのバイクと価格的にほとんど変わらない場合もあるのでご注意を。

メリットが多く、デメリットは少ない250ccバイク

前述したようにメリット・デメリットで考えれば圧倒的にメリットの方が多いのが250ccバイクの特徴です。

普通自動二輪の免許で乗れる最大排気量の400ccクラスは、大型自動二輪免許が教習所で取得できるようになってから人気に陰りが見られ、250ccバイクと比べると車種選択の幅が狭くなっています。
逆に250ccバイクは各メーカーが開発に力を入れているので車種選択の幅が広まっており、この点は250ccバイクを検討する上で大きなメリットと言えるでしょう。

ではおすすめの250ccバイクと注目ポイントをみていきます。

おすすめの250ccフルカウルスポーツバイク

ここ数年の250ccブームの中心は、フルカウルを纏ったスポーツバイクです。
■250ccフルカウルブームの火付け役 カワサキ「ニンジャ250」
ニンジャ250

カワサキ ニンジャ250


近年の250ccバイク人気の火付け役といえる一台が「ニンジャ250」です。250ccネクストジェネレーションというコンセプトを掲げてカワサキが2008年に発表した3台のうちの1台、ニンジャ250Rの後継機にあたるのがニンジャ250です(Rがつかなくなった)。

ニンジャ250R発表時、49万8000円(税込み)という破格のプライスが話題になりましたが、現行のニンジャ250は55万3500円(税込み)と若干割高になっています。

しかし初代と比べると価格に反映された金額以上に確実に進化しており、街乗りからツーリングまで幅広く活躍できる一台です。2018年には三代目ニンジャにモデルチェンジしました。
>>ニンジャ250の試乗インプレッション記事はこちら

■250ccクラス最強クラスのエンジンを搭載したスポーツバイク ヤマハ「YZF-R25」
YZF-R25

ヤマハ YZF-R25


250ccバイクの人気の高まりと共に、各メーカーは装備やスペックでしのぎを削っていますが、中でも動力性能面で一歩前に出ているのがヤマハの「YZF-R25」です。

YZF-R25は36PS/12000rpmを発生する並列2気筒の高出力エンジンを搭載しています。実際に試乗してみても高回転まで回る力強いエンジンでした。
車両の価格は55万6200円(税込み)とニンジャ250と同程度です。
>>YZF-R25の試乗インプレッション記事はこちら

■お求めやすい価格が魅力 スズキ「GSX250R」
GSX250R

スズキ GSX250R

スズキのスーパースポーツシリーズ「GSX-R」シリーズと名前は似ていますが、こちらはGSX250Rです。圧倒的な走行性能を追い求めたGSX-Rシリーズとは異なり、公道での走りやすさを追求した一台です。

エンジンは並列二気筒エンジンを搭載していて、最大出力は24PS/8000rpと控えめながら燃費性能に優れており街中で扱いやすい一台です。

価格は52万7040円(税込み)で、並列二気筒エンジンを搭載したフルカウルスポーツとしては破格の値段です。最大の特徴は価格と言ってもいいでしょう。
>>GSX250Rの試乗インプレッション記事はこちら

おすすめの250ccビッグスクーター

ブームは終わっても使い勝手が変わるわけではありません。荷物が沢山積載できて、オートマチックで運転ラクラクなのがビッグスクーターの魅力です。

■原点回帰したビッグスクーター ホンダ「フォルツァSi」
フォルツァsi

ホンダ フォルツァSi


過剰なまでのブーム終焉後に生み出されたビッグスクーターが「フォルツァSi」です。もともと利便性に優れている点が評価され人気だったビッグスクーターは、シート下の積載量に優れておりフォルツアSiのシート下容量はなんと53L。
ブーム時は各社の開発競争でユーティリティー面の高性能化が進みましたが、フォルツァSiのユーティリティは極めてシンプル。そのかわりに走りはしっかりと進化しています。
価格もユーティリティ装備過渡期に生み出された先代モデルのフォルツァZが71万2800円(税込み)であるのにたいして55万5120円(税込み)とお手ごろ価格になっています。

運転もオートマチックなので楽ですし、リアキャリアとリアボックスを装着してしまえば積載量も無双の領域へ。利便性を求めるならビッグスクーターという選択肢もありでしょう。
>>フォルツァSiの試乗インプレッション記事はこちら

おすすめの250ccオフロードバイク

道なき道を進むオフロードバイクには軽量性が求められるため、主戦場は250ccクラスです。

■低価格なオフローダー ホンダ「CRF250L」
crf250l

ホンダ CRF250L


林道や荒れた道を走るには、圧倒的なパワーよりも軽量であることが大事です。そのためオフロードバイクと言えば250ccクラスに集中する傾向があります。
シート高が高いので尻込みしてしまう人も多いと思いますが、軽量で低速時のトルクが豊かなオフロードバイクは走り出してしまえば街中走行の快適性は抜群です。「CRF250L」は価格も46万2240円(税込み)と破格です。
>>CRF250Lの試乗インプレッション記事はこちら

crf250m

ホンダ CRF250M

兄弟車両には前後17インチのロードタイヤを装備したモタードバイクの「CRF250M」もラインナップされており、林道走りを視野に入れないのであればこちらがお勧めです。

crf250rally

ホンダ CRF250RALLY

更にオフロードの走破性を高めながら長距離走行の快適性をアップさせたCRF250RALLYもラインアップされました。前後サスペンションは更に長くなりシート高も高くなりましたが、柔らかい前後サスペンションはシートに座るとかなり沈むので、意外と足つきは悪くはありません。

■一般道の走行を重視したアドベンチャー スズキ「Vストローム250」

Vストローム250

スズキ Vストローム250

最近徐々に人気が出てきている旅特化型バイクがアドベンチャーバイクです。アドベンチャーバイクは車種によってオンロード、オフロードのどちらを重視しているかが異なります。

Vストローム250の場合はオンロード重視のアドベンチャーバイクです。エンジンはGSX250Rと共通としながら軽快な動きを重視したセッティングとなっています。
>>Vストローム250の試乗インプレッション記事はこちら

■フル装備の「ツアラー」がオススメ!カワサキ 「ヴェルシスX250」

ヴェルシスX250

カワサキ ヴェルシスX250

カワサキのヴェルシスXにはバリエーションモデルのヴェルシスXツアラーが存在します。こちらのモデルには旅に特化した装備が多数追加されており、しかもベースモデルとの価格差が小さいというお得なモデルとなっています。

Vストローム250と比べると若干オフロード性能に秀でたモデルですが、街中での扱いやすさはこちらのモデルも優れています。
>>ヴェルシスX250の試乗インプレッションはこちら

おすすめの250ccアメリカンバイク

どっしりとしたアメリカンバイクに憧れるライダーも多いはず。250ccクラスには現在一車種だけがラインナップされています。

■久しぶりの新型250ccクルーザー ホンダ「レブル250」

レブル250

ホンダ レブル250


しばらく250ccのアメリカン・クルーザータイプのバイクはヤマハのドラッグスター250のみでしたが、ホンダがリリースした新型クルーザーがレブル250です。

なんと、排気量の異なるレブル500とフレームなどの主要装備を共通としているため、250ccとは思えないほど装備がしっかりしています。
シート高もとても低く身長が低い人でも両足がべったりつくと思いますが、ステップ位置は意外と高いためコーナリングで擦ることもありません。スポーティーに走れちゃうのがレブル250の隠れた魅力です。
>>レブル250の試乗インプレッションはこちら

250ccの枠を超えた豪華装備を搭載した究極の250ccスポーツ

cbr250rr

ホンダ CBR250RR

ガイドが250ccで最も優れた性能を持っているバイクだと思うのは、ホンダCBR250RRです。ABS付のモデルは上記写真の色だと82万8360円(税込み)と、400ccどころか車種によっては大型バイクよりも高い価格にもびっくり。
いくらなんでも250ccで80万円はやりすぎだろ。試乗するまではそう思っていましたが、価格も納得の上質な走りにさらに驚かされました。

250ccクラストップの38PS/12500を出力するエンジンはもちろん、電子制御スロットルや3つの走りのテイストを楽しめるライディングモード、デュアルLEDヘッドライトなど装備も超豪華!
250ccとは思えない鋭い走りと豪華装備。究極の250ccと言っても過言ではない一台です。
>>CBR250RRの試乗インプレッションはこちら

排気ガス規制でカタログ落ちが決まっている車両たち

新しい排気ガス規制が導入され沢山のバイクのカタログ落ちが決定してしまいました。しかし今ならまだ在庫があるので新車で購入することが可能です!

■なんとキャブ仕様のアメリカンバイク ヤマハ「ドラッグスター250」

ドラッグスター250

ヤマハ ドラッグスター250


排ガス規制などにより、燃料の噴射方式がインジェクション化されるのが当たり前になっている昨今。250ccクラスで唯一キャブレターを採用しているのが「ドラッグスター250」です。

アメリカンというとまったり走る印象がありますが、ドラッグスター250は非常に軽快に走ります。アメリカンスタイルが好きな人にはおすすめです。価格は高めの59万4000円(税込み)ですが、中古車の流通量がかなり多く中古価格も低めです。ただ、改造している車両も多いので注意が必要です。
>>ドラッグスター250の試乗インプレッション記事はこちら

■250ccを代表するクラシックバイク カワサキ「エストレヤ」

エストレヤ

カワサキ エストレヤ


昔と変わらない外観に最新鋭の技術がつぎ込まれて作られるネオクラシックバイク。250ccクラスを代表するネオクラシックバイクといえば1992年から販売されているカワサキの「エストレヤ」です。
最大出力18ps/7500rpmを出力するエンジンはバイク初心者でも扱いやすく、シート高は低めの735mm。車両重量も161kgと決して重くないので女性にもおすすめの一台です。

価格は53万3520円(税込み)。エストレヤは見た目こそほとんど変わっていませんが、細かい仕様が変わっているので中古車を選ぶ際には注意が必要。フルモデルチェンジされた2007年式以降のものをおすすめします。
>>エストレヤの試乗インプレッション記事はこちら

■スズキ伝統のクラシックバイク スズキ「ST250」
ST250

スズキ ST250


カワサキのエストレヤが変わらずずっとラインナップされているのに対して、「ST250」が登場したのは2003年からと比較的最近ですが、スズキはST250が発売される前にボルティーというクラシックバイクを販売しておりこちらも伝統的なクラシックバイクと言えるでしょう。

価格は48万4980円(税込み)と決して安くはありませんが、こちらも中古車の流通台数が多いので20万円も出せば程度の良い車両を見つけることができます。
>>ST250の試乗インプレッション記事はこちら

■初心者に優しいオフローダー ヤマハ「セロー250」

セロー250

ヤマハ セロー250


オフロードバイクはシート高が高く足つきが悪いイメージがあるかと思いますが、「セロー250」のシート高は830mm。ネイキッドやスポーツバイクと比べると若干高めですが、サスペンションが柔らかいのでシートに跨れば車体がスッと沈み込み数値ほど足つきは悪くありません。

セローは常に一定の人気を保っていて中古車の相場も比較的高めです。新車価格も50万7600円(税込み)なので、程度の良い中古車を探すなら頑張って新車を買うのも良いかもしれません。
>>セロー250の試乗インプレッション記事はこちら

■走るソファー ヤマハ「マグザム」

マグザム

ヤマハ マグザム


ロー&ロングをコンセプトに作られたビッグスクーターがヤマハの「マグザム」です。低く構えた車両の印象に反して乗り心地は非常に良く、試乗したスタッフからは「走るソファーみたい」というコメントが出るほど。

他のビッグスクーターと比べても足つき性が抜群に良いので足つきを気にする人には是非勧めたい一台。ただし価格は高めの70万2000円(税込み)。

マグザムは中古の流通台数自体は非常に多いので、25万円も出せば程度の良い車両を手にすることができます。新車にこだわらないのであれば中古の車両も検討すると良いでしょう。
>>マグザムの試乗インプレッション記事はこちら

■シングルエンジンを搭載したスポーツバイク ホンダ「CBR250R」

cbr250r

ホンダ CBR250R


ニンジャ250やYZF-R25が並列二気筒エンジンを搭載しているのに対して、「CBR250R」は単気筒エンジンを搭載しています。
スポーツバイクに単気筒エンジンを搭載するというのは今までにない発想でしたが、蓋をあけてみれば単気筒エンジンとは思えないぐらいに高回転までスムーズに回転します。

名車CBR250Rの名前を受け継ぐ同車ですが、今の時代に合わせてリファインされた同車は新しいCBR250Rの形といえるでしょう。

構造上単気筒エンジンはシンプルなので価格も49万8960円(税込み)と比較的抑えめ。現行はヘッドライトが二眼タイプになっていますが、初期型は単眼タイプです。
>>CBR250Rの試乗インプレッション記事はこちら

■熟成された伝統のV型二気筒エンジンを搭載 ホンダ「VTR」
vtr

ホンダ VTR


1998年に発表され一度もカタログ落ちすることなく、現在まで販売され続けているのがホンダの「VTR」です。それまでも数々の名車に搭載されてきたホンダ伝統のV型二気筒エンジンを搭載しており、都内ではバイク便が使っている姿も頻繁に目撃します。

軽量で取り回しも軽く、信頼性と耐久性の高いエンジンを搭載していますが、価格は他の車種よりも若干高い61万9920円(税込み)です。

人気の車種なので中古市場でも台数は多いのですが初心者ライダーにおすすめなのは、2009年にモデルチェンジしてインジェクション化された型式JBK-MC33モデルです。
>>VTRにカウルを纏ったVTR-Fの試乗インプレッション記事はこちら

■コストパフォーマンス重視ならこの一台 スズキ「GSR250」
GSR250

スズキ GSR250


カワサキ・ホンダ・ヤマハからフルフェアリングスポーツモデルがリリースされるなかで、スズキがリリースしたのがネイキッドスポーツの「GSR250」です。

まず驚かされたのが価格。新車価格45万6840円(税込み)は破格と言えます。しかもこれはあくまで定価。スズキは比較的値引きを頑張る傾向があるので、実勢価格は35万円~40万円前後で取引されているようです。

実際に車両を見てみると、コンパクトなスポーツバイクと比べ比較的車体が大きく見えます。ホイールベースも長くどっしりとした印象で、直進安定性に優れ長距離ツーリングもこなすことが可能です。
>>GSR250にカウルを纏ったGSR250Fの試乗インプレッション記事はこちら

■ストリートを走るためのバイク スズキ「グラストラッカー」

グラストラッカー

スズキ グラストラッカー


ネイキッドバイクの中でもストリート系といわれるのが「グラストラッカー」です。車重が軽く足つき性にも優れたグラストラッカーは街乗りで使うには非常に快適です。
価格も43万920円(税込み)とかなり抑えられており中古の流通量も多いので、探せば15万円以下でも程度の良い車両が見つかります。

兄弟車両にはオフロードの走破性を向上させたグラストラッカービッグボーイもラインナップされており、こちらは価格が若干上がって46万3320円(税込み)ですが、こちらも中古の台数が多いので、破格の値段で程度の良い車両を見つけることが可能です。
>>グラストラッカーの試乗インプレッション記事はこちら

250ccバイクは車検は無いが定期的にメンテナンスをしよう!

経済的なメリットとして車検がない事を紹介しましたが、250ccバイクのほとんどは100km/h以上で走行できる車両がほとんどです。

ほとんどメンテナンスされていない車両で高速走行するのは非常にリスキーです。3000km~5000kmに一回は必ず、バイク屋さんにオイル交換に持ち込んで車両状態をみてもらう習慣をつけてください。

また、定期的に洗車することでボルトの緩みやオイル滲みなどを早期に発見することができます。消耗品類も400ccクラスの車両ほど高くはないので、定期的な点検で余計な出費がかからないようにしましょう。

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