時代と共に変化を果たしたCBR250R

二つ目になったCBR250R

二つ目になったCBR250R

CBR250Rというバイクの名前は年齢が30代後半以降の人にとっては、特別なものです。初代CBR250R 型式MC17(以下MC17)は1987年に発売され、レブリミットは1万8000回転。最高出力は45PS/1万5000rpm。軽い車体とどこまでも回るんじゃないか? というフィーリングすら感じさせるエンジンは、ひたすら官能的でした。私がバイクに興味を持ち免許を取得した頃には、既に生産が中止され10年以上が経過していましたが、発売当時は絶大な人気を誇っていた為、中古車もかなり出ていました。しかし、さすがに最近は中古車もあまり見かけません。

ホンダが新しいCBR250Rを発売するというニュースが流れたのが2010年のことでしたが、詳細が公表されていくにつれ、度肝を抜かれました。当時4気筒エンジンの超高回転型エンジンを搭載していたMC17。ところが新型のCBR250Rは単気筒エンジンを搭載していたのです。決して単気筒が悪いわけではありません。単気筒エンジンを搭載する魅力的なバイクは多数存在します。しかし、CBR250Rという名前と単気筒エンジンはあまりにイメージがかけ離れていたのです。

1987年というと、もう30年近く前になります。当時走っていた乗り物と、現在走っている乗り物を比べてみると、デザインも性能も大きく変化しています。CBR250Rも時代に合わせてデザイン、性能を変化させてリリースされました。今回は2014年4月にマイナーチェンジされデザイン、性能面がリファインされたCBR250R 型式JBK-MC41(以下MC41)を一週間通勤で使った試乗レポートをお届けします。

CBR250Rは全く別物になった。しかし・・・

CBR250Rエンジン

CBR250Rエンジン

単気筒エンジンを搭載しているMC41。MC17と比べると、もはや全く違った乗り物になっています。当時MC17を所有している友人がいた為、何度か試乗した事がありますが、完全な高回転型ユニットの為、1万回転以上回して走ると気持ちよく走ることが出来るエンジンでした。しかし、単気筒エンジンのCBR250Rのレブリミットは1万1000回転前後です。MC17ではようやく気持ちが良く走れる回転数でMC41はレブリミットが効いてしまう。こんなのCBR250Rじゃない。そんな声もいまだに一部のユーザーからは聞こえてきます。4気筒エンジンと単気筒エンジンはそもそも全くフィーリングが違いますが、MC41のエンジンは単気筒エンジンのネガティブな要素はほとんど感じさせないほど完成されています。

1987年当時、ホンダは市販車両ながら1万8000回転も回るエンジンを発表し「技術のホンダ」を存分にアピールしました。今度は単気筒エンジンの常識を塗り替えて見せたのです。同社の同排気量クラスCB223Sの最高出力は16PS/7000rpmレブリミットは9000回転前後で効く様に設定されています。それに対してMC41の最高出力は29PS/9000rpmレブリミットは1万1000回転前後という数字は、いかに一般の単気筒エンジンに比べてハイパワーで、よく回るエンジンであるかがわかると思います。