ホンダのビッグネイキッドフラッグシップ CB1300SB

CB1300SB フロントビュー

CB1300SB フロントビュー


1992年プロジェクトビッグワンとしてCB1000SFがデビューしました。ホンダのネイキッドバイクのフラッグシップとして「威風堂々」の佇まいを表現したボリューム感あふれるスタイリングを特長としています。CB1300SFはCB1000SFの後継機となります。改めてCB1000SFを見てみると、現行のCB1300SFに比べてエンジンを含めて更にボリューム感があります。実際に重さやサイズをスペック表で見てみるとCB1300SFに比べてCB1000SFの方が軽くサイズも小さいのですが見た目は大きく見えます。

CB1300SFはビッグネイキッドの人気車種として不動の地位を築き、後にバリエーションモデルとしてハーフカウルを纏ったCB1300SB(スーパーボルドール)を発売。こちらも大人気車種になりました。

どの車種にも言えることですが、人気車種になるとユーザーのニーズが取り入れられマイナーチェンジを繰り返して熟成されていきます。ビッグワンと言われたCB1000SFが発売されてから20年以上熟成を繰り返してきたホンダのフラッグシップCB1300SF。今回はCB1000SF発売から22年後の2014年5月に発売されたハーフカウルを纏ったCB1300SBにETCとグリップヒーターを装備したE Packageをお借りして一週間都内の通勤の足として使用し試乗インプレッションをお届けします。
 

まずはCB1300SBの装備をチェック

CB1300SB サイドビュー

CB1300SB サイドビュー


CB1300SFとCB1300SBの違いはハーフカウルの有る無し意外にもいくつかありますが、その中でも最も大きな点がCB1300SBはLEDヘッドライトが純正採用されている点です。LEDは電球に比べて最大輝度が低く照射範囲が狭い特性があるためヘッドライトには不向きと言われてきましたがCB1300SBのLEDヘッドライトはLEDの良い所しか感じさせずデメリットと言われている照射範囲や輝度の低さなど微塵も感じさせません。

最近は社外のLEDヘッドライトも販売されていますが使ってみるとハイビームにしても遠くを照らすことが出来なかったり光が白っぽいだけで明るくないものなどがありますがCB1300SBのLEDヘッドライトは照射範囲が広く非常に明るく点灯します。

ハンドル位置はCB1300SFに比べて手前でワイド、更にアップポジションになっているのでシートの真ん中に座れば腕の短い私でもほぼ直立のポジションになります。非常に楽なポジションなのですが、その反面ウインドスクリーンが短いので体に受ける風の量はハーフカウル付にしては多く感じます。

CB1300SBはネイキッドバイクにしては収納面も充実しており11Lのシート下収納スペース。カウル側左右にはそれぞれ1Lの収納スペースを備えています。シート下収納スペースは買い物したものを収めるには若干狭いのですが、予備プラグや簡単な工具、薄手の合羽などであれば収納することが出来そうです。カウル側左右の収納スペースには高速道路や駐車場のチケットやグローブを一時的に入れておくのに便利ですがスマホでナビを使うユーザーが増えているのでUSBチャージャーを装備して欲しかったところです。

マフラーのサイレンサーは今回のマイナーチェンジでかなり小型化されました。1300ccのエンジンの排気音をしっかりと消しつつ重低音を奏でています。CB1000SFや初期型のCB1300SFに比べるとかなりサイレンサーは小さくなっていますが、それでもしっかりと性能を維持しています。シート高は780mmですので決して低くはありませんが、サイドカバー形状の見直しなどがあり身長160cm前半の私でも足つきは悪く感じませんでした。
 

マイナーチェンジでツアラー志向が強くなった

CB1300SB リアビュー

CB1300SB リアビュー


現行のCB1300SBは以前のモデルと比べて、更に長距離走行向けになりました。最も大きなポイントはギアが5速から6速に変更された点です。5速と6速では同じ速度を出していても回転数を抑えることが出来るため走りに余裕が生まれます。ライディングポジションは以前よりもアップなポジションになり積極的に操舵するフォームというよりは長時間走っても疲れにくいポジションになりました。フレーム剛性も見直されているので直進安定性も向上しています。

私は以前の仕様のCB1300SBにも試乗した事がありますが安定感はかなり増した印象があります。しかし多少ではありますがコーナリング時の軽快さは失われたような印象があります。ですが街中で通勤に使っても気負うことのない「操りやすさ」に関しては他のバイクと比べても突出しています。

最近の1000cc前後のバイクはライダーの運転をコンピューターの力でサポートするシステムが多数装備されていますが、それに比べてCB1300SBがコンピューターの力でライダーをサポートするのはABSシステムのみです。しかし各セッティングがしっかりと煮詰められているのでコンピューター制御での運転サポートシステムが搭載されていなくても安心感があります。
 

ビッグバイクを運転することが不安ならCB1300SBを運転してみて欲しい

大型バイクは車重が重くパワーもあります。普通自動二輪の免許で運転することができる400ccクラスのバイクですら普通自動車と比べたら圧倒的な加速性能があり性能の全てを使い切ることプロのライダーでなければ難しいでしょう。そのため大型バイクというと特別な操作が必要だったり経験値が必要と思っているライダーは多いと思います。CB1300SBを前にすると見た目は非常に大きく、エンジンがかかっていない状態で押し引きするとかなり重量感があります。

しかし、CB1300SBは一度走り出してしまえば圧倒的な安定感があります。20年以上ライダーに愛され続けてきたCB1300SBはあらゆるポイントが熟成され走る、曲がる、止まるというバイクの動作全てのバランスが高次元で実現されています。運転時は気負うことなく走行できるため大型自動二輪免許を取得して始めに買うバイクとしてもオススメです。さすがに近所のコンビニに行くのに使える気軽さはありませんが、中距離ぐらいの通勤・通学。ツーリングなど幅広い用途に使うことが出来ます。
 

CB1300SBのサスペンション初期セッティングは初心者向け

CB1300SBのフロントフォークは伸び側のダンパー調整が可能。リアサスペンションは伸び側・圧側両方のセッティングが可能になっています。個人的な意見ですが、サーキットを走るのでなければサスペンションは柔らかめのセッティングの方が特に意識せずに走ることができます。CB1300SBは特にセッティングをいじらなくても意識せずにすっとコーナリングすることができます。さらにスポーティーに走りたいならちょっと固めのセッティングに前後サスペンションをセッティングすればOKなのはありがたいところです。
 

ツーリング用途メインならCB1300SB Eパッケージがオススメ! 

握りやすいグリップヒーター

握りやすいグリップヒーター


特にツーリング用途がメインになるのであれば今回お借りしたおE Packageはオススメです。ETCが標準の装備なので高速道路での料金所での支払いが楽になりますし、寒いときにはグリップヒーターが大いに活躍します。通常、グリップヒーターは普通のグリップと比べると、電熱線が入るので太くなるのですが、このグリップヒーターは、太さが標準のグリップとほとんど変わらず、通常はどこかに別途装着しなければならないスイッチもグリップに内蔵されているため、とてもスッキリしています。

時代によって流行のジャンルのバイクは変わっても常に進化し続けユーザーを満足させてきたCB1300シリーズ。今後どのように進化し続けていくのか楽しみな一台です。
 

CB1300SBをちょっとカスタムするなら


乗ってしまえば扱いやすいCB1300SBも、車重は重いので気軽に乗れるバイクというわけではありません。ツーリングなどがメイン用途になると思うのでほしいのは積載量。デイトナのマルチウイングキャリアは見た目もスッキリしているのでお勧めです。
 
CB1300SBは扱いやすいバイクなので、大型ビギナーや女性にもお勧めしたいバイクですが、車両重量が重いのでに立ちゴケのリスクはあります。立ちゴケなどの軽い衝撃であれば、抜群の効果を発揮するのがエンジンガード。また、転倒した際にも地面と水平な状態にはならないので、起こしやすいメリットもあります。
 
4気筒エンジンのフルエキマフラーを交換するのは大変。手軽に見た目と音質を変えたいならサイレンサーだけ変更するスリップオンタイプがお勧め。ヨシムラのCB1300SB用のスリップオンマフラーは見た目が異なるタイプが複数用意されているのでお勧めです。

CB1300SBスペック詳細【2016年式】

全長/全幅/全高:2200mm×825mm×1205mm
シート高:780mm
車両重量:274kg
乗車定員:2名
排気量:1284cc
最高出力:74kw/101ps
最大トルク:115(N・m)/11.7(kgf・m)
燃料タンク容量:21L
燃料【種類】:レギュラーガソリン
変速比:1速 3.0830/2速 1.9410/3速 1.4780/4速 1.2400/5速 1.0740/6速 0.9640
1次減速比:1.652
2次減速比:2.222
燃料消費率:17.20km/L【WMTCモード値】
カラー:チタニウムブレードメタリック×キャンディープロミネンスレッド
    ダークネスブラックメタリック
    パールサンビームホワイト

CB1300SBのエンジン音 マフラー音 各部詳細はこちらの動画でご確認下さい
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