目の疲れを感じている人は、目のまわりのたるみに注意!
パソコンやスマホを使っていたら、目が疲れてショボショボしてくること、ありますね。そんなとき、鏡で顔をのぞいてみてください。目の下の皮膚がたるんでいたり、影ができていたりしませんか?目の疲れを感じるときは、目のまわりの血液やリンパ液の流れが悪くなっている証拠。これをほうっておくと、本来ならば排泄されるべき肌の老廃物が徐々にたまってきて、たるみが出てきくる危険性もあります。
「肌にたまる老廃物の存在を甘くみてはいけない」と美容皮膚科医の高須英津子先生は言います。
「よく太ももやヒップにセルライトができるといいますが、セルライトは皮下脂肪と老廃物がくっついてできるものです。そしてこのセルライト、顔にもできるのを知っていますか? 目の下のたるみ、フェイスラインのゆるみ・たるみ・凹凸感が気になる人は、顔にセルライトができている可能性もあります」。
朝晩、乳液や美容液をつけながら、加圧トリートメントを
それでは、肌に老廃物を溜め込まないためには、どうしたらいいのでしょうか?「リンパ液の流れをサポートする“ながら加圧”を始めましょう。朝晩の乳液(または美容液)をつけるときに取り入れることができる加圧トリートメント法です。続けることで、老廃物がスムーズに排泄されるようになり、顔がすっきりとした印象になってきます」。この“ながら加圧”は、高須先生がプロデュースするメディカルエステティックサロン「juno」で施術されている「加圧マッサージ」のショートバージョン。自分で手軽に毎日取り入れられるようにアレンジしてあります。
“ながら加圧”は以下の4ステップ。朝または晩の洗顔後、化粧水、乳液(または美容液)を塗ったあとに始めます。2~3日に1回行うのがおすすめです。
1 〈目もとがすっきり!〉眉下を押す
親指の第一関節を使って、眉の下(目頭部分から目尻部分まで)を軽く押す。左右それぞれ3回程度行い、最後にこめかみを痛気持ちいい程度に押しながらグルグル回す。(イラスト1)余裕があれば、このあと、眉毛が生えている部分の眉頭部分を、親指と人差し指で上下から挟むようにしてつまむ。つぎに、眉尻側に少し指を移動させてまたつまむ。これを眉尻まで続ける。
2 〈頬がすっきり!〉頬のツボを押す
頬に神経が通っているツボ(四白/しはく)があるので、ここを人差し指の第二関節を使って押し上げる。痛気持ちいいくらいのところまで押し上げたら、ポンと手を離す。これを左右の頬に3回程度行う。(イラスト2)3 〈フェイスラインがすっきり!〉頬全体を引き上げる
指で輪をつくる。あごに当て、そのまま耳たぶの下までなでる(イラスト3のA)。このとき、肉を挟むように引き上げるのがコツ。右側は右手、左側は左手を使い、左右交互になでる。これを3セット程度行う。
同じようにして、唇の横から耳までを、左右交互になでる(イラスト3のB)。3セット程度行う。最後に、小鼻の横からこめかみまでを、左右交互になでる(イラスト3のC)。3セット程度行う。
4 〈リンパ液を流す!〉目もとから首、鎖骨までさする
最後に、中指で目の下を、目頭から目尻までさすり、こめかみをプッシュ。そのまま首筋から鎖骨までさすり、リンパ液を流す。これを3回繰り返す。(イラスト4)老化は目もと、フェイスラインから!
「老化は、目もととフェイスラインのたるみから見え始めます。だからこそ、顔の疲れをためないことが大切」と高須先生。“ながら加圧”を取り入れることで、顔にセルライトができるのを予防し、老廃物によるむくみ・たるみを感じさせない、すっきりとした目もと、フェイスラインを維持しましょう。※記事監修/高須英津子
高須英津子先生