いつか私も、あなたみたいに!
全世界5,000万人が登録し、世界大会も開かれるオンラインカードゲーム
というわけで、今回はハースストーンのお時間です。新アドベンチャーカラザンが毎週公開になるなか、色んな人にハースストーン面白いよと普及を促しておりますが、気がつくと、始めた人たちが「これどうやったら勝てるんだろう」と悩んでいることがあります。
ハースストーンは対人戦がメインとなっていまして、常に誰かと勝った負けたを繰り返すゲームです。コンピューター相手であれば決まった攻略もありますが、対人戦となると常に戦略は変化していきます。じゃあ、どうやったら勝てるようになるのか、というお話をしていきたいと思います。
もっとも、これを読んだらレジェンド間違いなし、と、そんな都合のいい話はございません。たくさんのプレイヤーが切磋琢磨しているなかで、そんな方法がありましたら、ガイドが知りたいぐらいです。今回ご紹介するのは、ハースストーンのルールに関する基本的な知識はある、と言う程度の初心者さんが、強くなっていく為に日々やるべきことについて、ということでご理解いただきたいと思います。さあ、修行の時間だ若者よ!
カードを手に入れよう!
ハースストーンでは、ダブったカードも無駄にはならず、ポイントに変えて貯めることで、好きなカードをクラフトできるようになります。
カードを手に入れる方法は大きく2通りで、クエストをこなしてゲーム内通貨であるゴールドをためるか、もしくは課金をするかです。ガイドは、もしあなたがハースストーンをとても面白いゲームだと気に入っているのなら、ある程度課金してしまうことをオススメします。というのも、ハースストーンはジャブジャブお金をつぎ込めば誰でも勝てるというゲームではありませんが、一方で、無課金でやろうとすると初期段階においてかなり対人戦に苦労し、クエストの消化に相当な労力が必要となるからです。
もし課金する場合は、とりあえずは数千円程度から1万円以内ぐらいを課金すると、だいぶ楽になると思います。それ以上は、より早くカードを集めたいと考えるかどうか、です。ただし、一度にどんなに課金したとしても、せいぜい2万円か3万円程度が上限で、それ以上お金をつぎ込んでも必ずしも強くはなれないかもしれないということも覚えておいてください。このゲームはとにかく強いレジェンドさえ集めれば勝てる、というわけではありません。
カードを買う時は、まずオススメなのがクラシックパック。基本的なカードが揃っていて、デッキを組む際のベースとなります。30~40パック程もあれば良いでしょう。その後は、「リーグ・オブ・エクスプローラー」や「ブラックロック・マウンテン」などのアドベンチャーをプレイすると、強力なカードが確実に手に入るのでオススメです。新しいアドベンチャー「ワン・ナイト・イン・カラザン」もありますが、こちらに収録されているカードはこれから評価が決まっていくので、評価が定まってから考えてもいいかもしれません。
ただし、リーグ・オブ・エクスプローラー、ブラックロック・マウンテン、グランド・トーナメントの3種類のカードセットは、公式大会などで採用されているスタンダードルールにおいて、2017年度から使えなくなる予定であるということは留意しておく必要があるでしょう。特に、課金せずにゆっくり集める人は、収集できてきたころにスタンダード落ち、ということが無いように考えておく必要がありそうです。
お手本をたくさん見よう!
まずは上手な人をまねるところから始めると良いでしょう
では、どうやってデッキの構築やプレイについて考えたらよいのでしょうか。これは、まずマネから入るのが良いと思います。インターネットで検索すれば、世界中のプロゲーマーの方々が試行錯誤して作ったデッキのレシピがいくらでも見つかります。それらの中から、自分のカード資産で組めそうなものを選んで、まずはマネしてデッキを組んで戦ってみるのがオススメです。中には、初心者向けということで、比較的レアリティの低いカードでも組めるデッキもあるはずです。
レシピ通りに組んだら勝てるようになったということも当然あるでしょう。でも、それだけでは多くの場合、早めに行き詰まります。プレイングの問題があるからです。最初の手札は何を持てばいいのか、1ターン目、2ターン目の最適な行動は。そういったプレイングについて考えだしたら、ゲーム実況動画を観ることをオススメします。上手なプレイヤー達が様々なデッキで、自分のプレイの根拠を解説しながら対戦する動画がたくさんあります。
上手な人のプレイを観ることはとても参考になります。自分が使うデッキでなかったとしても、対戦で出会うかもしれないデッキの戦い方や、そもそもの思考方法だけでも、十分得るものはあるでしょう。
アレンジしてみよう
強いと言われているカードがなぜ強いのか、失敗も含めて、色々試してこそ分かることもあります
プロゲーマーのデッキは、ある程度完成されていますから、それを自分でいじってもより良いデッキにはならないことも多いです。しかし、序盤の動きが弱いからコストの少ないミニオンを足してみようとか、終盤カードが無くなってしまうからドローできるスペルを足しておこうとか、調整することによって、ただのマネだったデッキにあなたの試行錯誤が加わり、それが血肉となって実力として備わるようになります。
自分で細かく試行錯誤してみると、たった1マナのコストの違いで使い勝手が全然違ったり、ヘルスが1足りない、アタックが1多いことがどれほど戦術に大きな影響を与えるかということを実感することになるでしょう。マネをしたデッキをアレンジして、かえって弱くなったとしても、そのことで、どうして元のデッキにそのカードが使われていたかという理由を知るきっかけになるのです。
それに、そうやって自分なりの考えをデッキやプレイングに加えていくということは、とても楽しいことです。その楽しさに夢中になり始めたら、あなたはもうそろそろ初心者を卒業している頃ではないでしょうか。
対戦!対戦!また対戦!
負けた!くやしい!もう一回! でも楽しいんですよね(イラスト 橋本モチチ)
しかし、自分でデッキをアレンジして、プレイングについて考えだすと、がらりと世界が変わります。クエストがあろうがなかろうが、ちょっと暇があると対戦したくてたまらなくなるのです。何しろ、自分で工夫したデッキです、試してみたくて仕方がないじゃないですか。試して、負けて、また調整して、またすぐ対戦して、今度はうまくいって、さらに強敵に出会い、また工夫を重ね、その繰り返しの面白いことといったらありません。これこそゲームの醍醐味でしょう。
もともとこういったカードゲームは、デジタルではなく紙のカードで遊ばれていました。いわゆるトレーディングカードゲームというジャンルです。紙のカードで遊ぶ場合は、対戦相手と、遊ぶ場所が必要です。デッキを組んでも、すぐに対戦できるとは限りません。しかし、今やスマートフォンさえあれば、深夜でも、早朝でも、お昼休みでも、電車の中でだって、10分程度の時間があれば、すぐさま自分と近い実力の人間と対戦をすることができるんです。なんと素晴らしい!
テクノロジーの進歩による恩恵を大いに受けて、夢中で対戦を繰り返すようになれば、あなたはもうどっぷりハースストーンにはまっていることでしょう。その時にはきっと、相応しい実力が備わっていることと思います。光が勝利をもたらさんことを。
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