映画/おすすめ映画

2016年6月公開のオススメ映画ランキング(3ページ目)

ジトジトと雨がうっとうしい季節だからこそ、映画館で快適に過ごすのはいかがでしょう? 2016年6月はバラエティに富んでいて、かつ、超個性派の作品が集まりましたよ。

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

アカデミー賞女優と疑惑の音楽家が登場!

『エクス・マキナ』(2016年6月11日公開)

IT企業でプログラマーとして働くケイレブ(ドーナル・グリーソン)は社長(オスカー・アイザック)の別荘で、社長が作りだした人工知能を搭載した女性型ロボットのエヴァ(アリシア・ヴィキャンデル)の実用テストに協力することになりますが……。

森林の中の別荘は浮世離れした密室空間。自然に囲まれた館で生まれた人工知能というミスマッチ感が不思議な美を作りだしています。エヴァを演じるのは『リリーのすべて』でアカデミー賞助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデル。美しいロボットの知能が開花し、自己を持ち始める姿が鮮やかに描かれ、ジワジワと見る者も追い詰めていくようなケイレブ、社長、エヴァの心理バトルも見応えありのSF映画です。(公式サイト

監督:アレックス・ガーランド 出演:ドーナル・グリーソン、アリシア・ヴィキャンデル、オスカー・アイザック

『マネーモンスター』(2016年6月10日公開)

大人気の財テク番組「マネーモンスター」がジャックされ、司会者(ジョージ・クルーニー)が人質になってしまう。番組を続行しろという犯人(ジャック・オコンネル)の指示に従うプロデューサー(ジュリア・ロバーツ)。犯人の動機は?

アカデミー賞女優のジョディ・フォスター監督作。番組放送中の事件というライブ感がスリルを煽り、ジョディ監督作にしては珍しく、ハリウッド映画らしいエンタメ要素満載の作品に。

それに加え、金融界の裏側や格差社会にもスポットをあて、社会問題をあぶりだしていく良質の社会派サスペンスです。(公式サイト

監督:ジョディ・フォスター 出演:ジョージ・クルーニー、ジュリア・ロバーツ、ジャック・オコンネルほか

『FAKE』(2016年6月4日)

聴覚障害を持ちながら数々の楽曲を発表し「現代のベートーベン」と言われた佐村河内守。音楽家の新垣隆が、週刊誌で「楽曲の数々は佐村河内の依頼で自分が作ったものだ」と告白。これがゴーストライター事件として、世間を騒がせたのは誰もが知るところ。佐村河内のその後を追い駆けたドキュメンタリー映画です。

舞台となるのは、ほとんど佐村河内氏の自宅。ここで森達也監督は佐村河内氏にインタビューをし、取材やテレビ出演依頼などの来客の姿を映し出し、それらのやりとりもカメラに収めていきます。佐村河内氏は自身の疑惑を払拭すべく、饒舌に語りますが、語れば語るほど、なんだか腑に落ちないことがポロポロと……。

そしてラスト12分。決して誰にも言ってはいけない、映画を見た人だけが共有できるシーンが! 一人の音楽家を見つめ続けたドキュメンタリーでこんなにドキドキするなんて。必見です!(公式サイト

監督:森達也 出演:佐村河内守
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