映画/おすすめ映画

2016年6月公開のオススメ映画ランキング

ジトジトと雨がうっとうしい季節だからこそ、映画館で快適に過ごすのはいかがでしょう? 2016年6月はバラエティに富んでいて、かつ、超個性派の作品が集まりましたよ。

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

ウディ・アレンの新作とヒトラーが登場!

『帰って来たヒトラー』(2016年6月17日公開)

死んだはずのヒトラー(オリヴァー・マスッチ)が現代に甦り、なんとソックリさんと間違われて人気者になっていくというブラックコメディ映画。

題材がヒトラーという独裁者ですから、爆笑では終わりません。現代のヒトラーは人気者になり、大衆の心を掴んでしまい、そして彼はかつての力を発揮していくのです! ヒトラーの独裁政治が再び?みたいな……怖すぎる。アハハと笑いながらもどこか顔がひきつっていく風刺映画です。(公式サイト

監督:ダーヴィト・ヴネント 出演:オリヴァー・マスッチ、ファビアン・ブッシュ、クリストフ・マリア・ヘルプスト、カッチャ・リーマンほか

『教授のおかしな妄想殺人』(2016年6月11日公開)

大学教授のエイブ(ホアキン・フェニックス)が、ある日、裁判所の判決によって人生が狂ってしまった家族の話を耳にして憤慨! 密かに判事を殺す妄想にさいなまれていきます。そんなおかしな妄想に捉われるエイブに、教え子のジル(エマ・ストーン)は恋にしてしまい……。

頭が良すぎる人は凡人が思いつかないことを考えたり、妄想したり。こういう人が破滅的な方向へ進んで行くと実に厄介!というのが、この映画を見るとよくわかります。でもそんな危ないところが女性には魅力的に映ったりするんですよね。

見ている方はエイブとジルの関係が危なっかしくてやきもきしっぱなし! ウディ・アレン監督が描く破滅的コメディです。(公式サイト

監督:ウディ・アレン 出演:ホアキン・フェニックス、パーカー・ポージー、エマ・ストーン、ジェイミー・ブラックリー

『さとにきたらええやん』(2016年6月11日公開)

大阪・西成区・釜ヶ崎にある子どもたちのための施設「こどもの里」。ここは保育所、学童、一時宿泊に加えて、居場所のない子どもの里親にもなってくれる場所。子どもたちのニーズに合せて成り立っている「こどもの里」の、子どもたちと家族と関係者を追いかけたドキュメンタリー作品。

オーナーの荘保さんの懐の深さ、彼女を支えるスタッフの情の深さ、子どもたちのまぶしい笑顔が本当に素敵なこの映画。子どもを守るために預ける親、一緒に生活できなくて里親をお願いする親など、子どもだけでなく、しんどい思いを抱え生きている親にもスポットをあてているところが、この作品を厚くしています。

保育園不足が叫ばれていますが、釜ヶ崎では「行く場所ないなら、里に来たらええやん」なのです。こういう施設が増えればいいなと思わずにいられません。(公式サイト

監督:重江良樹

『10クローバーフィールドレーン』(2016年6月17日公開)

世の中は化学兵器で汚染された世界だと語るハワード(ジョン・グッドマン)と密室で共同生活を送るミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)と若い男(ジョン・ギャラガー・Jr)。どうしでもハワードの言うことが信じられず、外に出ようとしたミシェルが見たのは!

2008年に公開された『クローバーフィールド/HAKAISHA』の続編。前作はPOV(主観ショット)で撮影された怪獣映画でしたが、今回の舞台は密室です。
キャストも設定も違うので純粋に続編とは言いにくいものの、「出るぞ出るぞ」的な煽り方、ミステリアスな物語、主人公たちを追い詰めていく手法に共通点アリかも。この手の映画は男子向きと思われますが、本作はヒロインが窮地に立たされるため、女性が見ても大いに楽しめます。(公式サイト

監督:ダン・トラクテンバーグ 出演:メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョン・グッドマン、ジョン・ギャラガー・Jrほか

>次のページでは、クドカン監督の新作登場!キョンキョン&二階堂ふみ主演作もあるよ。
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