「本和菓衆(ほんわかしゅう)」と『和菓子のアン』・『アンと青春』コラボショップ

老舗和菓子店の若主人によるチーム・イベントの先駆け「本和菓衆(ほんわかしゅう)」。50万部のベストセラー小説『和菓子のアン』(坂木司著/光文社)の続編『アンと青春』の刊行を記念し、今春、期間限定のコラボショップを手がけます。


「本和菓衆」とは?

「和菓子をもっと楽しく、もっと自由に」を掲げ、「田中屋せんべい総本家」(岐阜県大垣市)6代目の田中裕介さんを発起人に、3代100年以上続く老舗和菓子店店主により、2013年に結成された「本和菓衆」。年に一度、創意に富む新作和菓子を持ち寄り発表するなどしています。 和菓子の魅力もさることながら、和装の店主が一堂に会し、丁寧に説明しながら販売するスタイルも幅広い層から支持され、人気を博しています。


期間限定で和菓子店「みつ屋」を再現!

アンと青春

『アンと青春』(坂木司著/光文社)

デパ地下の和菓子店「みつ屋」を舞台にした、人気ミステリー小説『和菓子のアン』の続編『アンと青春』の刊行に際し、著者、坂木司さんの提案がきっかけで、「本和菓衆」とのコラボレーションが実現しました。2016年4月6日(水)~12日(火)にかけて、日本橋三越本店本館1階の中央ホールに「みつ屋」を再現し、作中に登場する和菓子を実際に味わいたいという、ファンの夢を叶えます。

特製干菓子

彩雲堂(島根県)「和菓子のアン 特製干菓子」540円(税込)

先日開催された、光文社での『アンと青春』刊行記念会で発表された同コラボレーション。会場では、日本橋三越本店で再現を予定している「みつ屋」の和菓子が多数振る舞われました。作品に登場する和菓子を再現したもの、または作品からイメージした新作の和菓子は、趣向が凝らされたものばかり。

はじまりのかがやき

乃し梅本舗 佐藤屋(山形県)「はじまりのかがやき」324円(税込)

例えば、乃し梅本舗 佐藤屋(山形県山形市)8代目、佐藤慎太郎さんが再現した「はじまりのかがやき」。作中で重要な役割を果たす菓子で、白い上南羹(じょうなんかん:寒天で作る錦玉羹に、餅米を蒸して乾燥させ、細かく挽いて煎った上南粉を加えたもの)と、和菓子には珍しい濃いブルーの錦玉羹を重ねたもの。銀杏の黄色い葉が透けて見える美しい菓子です。

蓬莱山ロール

彩雲堂(島根県)「蓬莱山」1カット1296円(税込)

会場で歓声が上がった、彩雲堂(島根県松江市)6代目山口周平さんから届いた「蓬莱山(ほうらいさん)」。大きな饅頭(まんじゅう)を切ると、紅や黄、緑色など、カラフルな餡の小さな饅頭が現れる、別名「子持ち饅頭」とも呼ばれる縁起菓子、「蓬莱饅頭」をアレンジしたものです。つくね芋を加えた「薯蕷(じょうよ)饅頭」ならではの、しっとりとした食感と、品の良い餡が味わい深い、贅沢なお菓子です。

ふるめんと

田中屋せんべい総本家(岐阜県)「甘酒せんべい ふるめんと」6枚入540円(税込)

「田中屋せんべい総本家」の田中さんからは、「甘酒の素」と、「甘酒せんべい ふるめんと」。銘菓「みそ入大垣せんべい」の味噌用の、自家製糀で作る甘酒は、香りにも甘さにも奥行きがあります。麹甘酒で小麦粉をこねて発酵(ポルトガル語でフルメント)させて作った江戸時代のパンにヒントを得たという砂糖不使用の甘酒せんべいは、独特の風味と香ばしさが癖になります。

水のいろ

御菓子つちや(岐阜県)「水のいろ (和菓子のアンの景色)」(価格未定)

そして、「御菓子つちや」(岐阜県大垣市)9代目槌谷祐哉さんの「水のいろ (和菓子のアンの景色)」。坂木さんが本和菓衆の皆さんを知るきっかけとなったお菓子。寒天を使った「干錦玉(ほしきんぎょく)」をごく薄く、水滴のような形に仕上げた、手間と技を要するお菓子。アンバージョンは、作品の主要な登場人物5人をイメージしたもので、それぞれフルーツのリキュールで風味を付けています。

会期の1週間で、「みつ屋」の四季の和菓子を味わってもらえるようにと、会期を2分割し、前半4月6日(水)~9日(土)は春と夏のお菓子、後半4月10日(日)~12日(火)は秋と冬のお菓子を提供するそう。

上生菓子は、前半後半、各5菓銘(菓子の名)ずつ登場し、同じ菓銘の上生菓子を、複数の店主が作る予定とのことなので、作り手による違いも楽しめそうです。
曲水のエン

五勝手屋本舗(北海道)「曲水のエン」432円(税込)色の重なりが美しい羊羹(以上写真提供:光文社)

期間限定「みつ屋」の和菓子は、新作にちなむものが多いので、『アンと青春』を事前に読んでから訪れると、より深く楽しめます。

会期中は、何度訪れても楽しめるよう、様々な和菓子を用意する予定とのこと。本和菓衆の皆さんとの会話を楽しみながら、1週間限定の、日本橋三越本店の「みつ屋」をご堪能あれ!


本和菓衆」メンバー(50音順)、および出品菓子一例(菓子は、随時追記)

◇「井筒八ッ橋本舗」(京都府京都市)津田陽輔氏
◇「御菓子つちや」(岐阜県大垣市)槌谷祐哉氏
……「水のいろ (和菓子のアンの景色)」(価格未定)
◇「きよめ餅総本家」(愛知県名古屋市)新谷滋規氏
……「藤団子」216円(税込)
……「藤団子薯蕷」378円(税込)
◇「五勝手屋本舗」(北海道檜山郡江差町)小笠原敏文氏
……羊羹「曲水のエン」1本432円(税込)
◇「彩雲堂」(島根県松江市)山口周平氏
……登場人物にちなむ「和菓子のアン 特製干菓子」540円(税込)
……「蓬莱山(ほうらいさん)」1カット1296円(税込)
◇「田中屋せんべい総本家」(岐阜県大垣市)田中裕介氏
……「甘酒の素」864円(税込)
……「甘酒せんべい ふるめんと」6枚入540円(税込)
◇「乃し梅本舗 佐藤屋」(山形県山形市)佐藤慎太郎氏
……「はじまりのかがやき」324円(税込)
……「師匠の最中」(価格未定)
◇「平治煎餅本店」(三重県津市)伊藤博康氏
……「辻占(つじうら)」5個入540円(税込)
◇「深川屋 陸奥大掾(むつだいじょう)」(三重県亀山市)服部亜樹氏
◇「柳屋奉善(やなぎやほうぜん)」(三重県松阪市)岡一世氏
……「ひいなの飾り花」864円(税込)

催事情報
日本橋三越本店
第70回全国銘菓展
『和菓子のアン』 みつ屋日本橋三越店

◇開催場所:日本橋三越本店本館1階中央ホール(テイクアウトのみ)
◇開催期間:2016年4月6日(水)~12日(火)
◇所在地:東京都中央区日本橋室町1-4-1
◇アクセス:東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅より徒歩1分ほか
◇Tel::03-3241-3311(大代表)

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