さらに、頭部は体の一番高いところになるので、より紫外線のダメージを受けやすい場所。昨今、薄毛や白髪などの髪に対する悩みの増加にともない、紫外線が毛髪や頭皮に与える悪影響についても注目されはじめています。
先ずは基本から、「紫外線」がお肌に与える影響
紫外線は目に見えない太陽光線のひとつで3種類あります。そのひとつである「紫外線A波(UVA)」は紫外線の95%を占めオゾン層を通り抜けやすく、オゾン層や雲に地上への到達を拒まれる「紫外線B波(UVB)」の20倍以上の量が地上に降り注いでいます。日本では、4月~5月はオゾン量が多い時期でオゾン層や上空の雲で地上への到達を阻まれる「UVB」に比べて、肌の奥深い真皮層まで到達する「UVA」の地上への到達が比較的多い時期です。「UVA」が降り注ぐと、肌のハリや弾力に関係するコラーゲンやエラスチンなどを変性させ、シワなどの原因となります。
光老化の原因となる「UVA」、日焼けを引き起こす「UVB」
あわせて、オゾン量が減る夏から秋にかけては、肌表面の細胞を傷付け炎症を引き起こし日焼けやシミ、皮膚ガンの原因となる「UVB」の本格的到来もすぐにやってきます。
今から毛髪や頭皮の紫外線対策をし、美しく健康的なツヤのある髪を保てるように心掛けましょう。
毛髪を構成するのは「ケラチン」というタンパク質
髪の主成分は「ケラチン」というタンパク質が大部分を占めています。ケラチンタンパク質は、アミノ酸がつながったポリペプチドからできていて、このアミノ酸自体が紫外線によって酸化することで、髪のダメージにつながります。また、ケラチンタンパク質の結合が切れることで、ダメージの指標ともなる「システイン酸」が生成され、パサつきや傷みの原因に。特に、髪が濡れた状態で紫外線を浴びるとシステイン酸の生成が加速されるので更なるダメージとなるので気をつけましょう。
海水が髪のダメージを悪化させる
髪は紫外線を長時間受けると、乾燥だけでなく、強度の低下や色素やツヤが失われたり、また、髪を保護する「キューティクル」が劣化したりという様々な影響を受けます。髪の表面をコーティングし、光沢を与え、毛髪成分の流出を防いでくれる役割の「キューティクル」。実はミルフィーユのように薄い層が重なり合っていて、硬い髪では10枚ほど、そして柔らかい髪の場合は3枚ほどしかありません。
また、キューティクルは水を吸うと開くという性質もあります。髪は元々弱酸性ですが、特にphが高くなるとキューティクルは開くという性質があります。海水の場合だとphが高く(ph8付近)、キューティクルは水で開き、更に高いphで開くという2重苦に陥ってしまいます。
本来、毛髪を保護するべきキューティクルが役に立たずに、髪や頭皮に悪影響を及ぼす紫外線をより多く吸収してしまうため、髪の栄養成分も流失させてしまい、ダメージが進行してしまいます。
海水浴やプールでは、よりダメージを受けやすい
加えて、夏の陽射は強烈。頭頂部ですと、50~55度くらいになると言われています。海水でキューティクルが開き、保護作用が低下し、紫外線によってケラチンタンパク質の酸化が進みます。
また、毛髪は熱によっても変質します。特に濡れた状態だと約55度で毛髪を構成しているケラチンの変性がみられ、傷みにつながるのです。「夏、海水」=「髪のダメージ」ということを充分に肝に銘じておきましょう。
海水を浴びたあとは、まずお湯洗いを
海に入った後の洗髪でシャンプーの泡立ちが悪いと感じた方も多いと思います。それは、海水にはたくさんのミネラルが含まれており、このミネラルが髪の内部に入りこんでシャンプーの活性能力を低下させてしまった結果です。せっかくの紫外線対策のためのシャンプーもこれでは効果半減ですので、海水を浴びたときは、最初に充分にお湯洗いした後、シャンプーをすることをおススメします。また、濡れた髪にドライヤーの温風を当てるのは、さらなるダメージにつながるので、なるべく低温でそして20センチ以上離して、髪に優しい環境をつくるようにしてください。
頭皮の日焼けにも要注意!
実は、髪と同様に紫外線は頭皮にも悪影響を与えます。夏は熱によって、そして、紫外線によって、じわじわと頭皮を炎症させます。紫外線UVAが到達する、肌の奥にある真皮層には、毛細血管やリンパ管があり、毛根も真皮層にあります。紫外線によって血管やリンパの機能が低下することが分かっており、そうなると毛根に充分な栄養を与えることができません。
熱や紫外線が頭皮トラブルの原因に
また、老廃物や炎症物質が溜まると新しい細胞を生み出す力が低下し、抜け毛や薄毛につながっていきます。枝毛や切れ毛などの毛髪表面の傷みだけでなく、全体のダメージになってくるのです。
健やかな頭皮を保つために
まずは、夏の陽射、紫外線から頭部を守ることが大切です。これからの季節は、帽子や日傘は必須。そして、紫外線を予防するヘアスプレーなどを上手に活用すると効果的です。また、髪は東洋医学では「血余(けつよ)」と言われ、血の巡りと深く関係しています。これからの季節はどうしても睡眠時間が短くなったり、眠りが浅くなったりして、睡眠の質が低下しがちです。就寝中に優位になる副交感神経が髪に栄養を与える毛細血管の巡りには深く関わっています。質のいい睡眠が得られるように日頃からつとめましょう。
頭部の血液やリンパの巡りを改善するヘッドマッサージも取り入れてみてください。耳をひっぱったり、肩の上げ降ろしをすることでも頭部の血流改善が図れるのでこまめに実践してみるとよいでしょう。
紫外線対策におすすめのヘアケア製品
紫外線が与える日焼けのリスクとその対策を踏まえて、おすすめのヘアケア製品を3種類ご紹介します。皆さんもぜひ、髪、頭皮の紫外線対策を心がけ、ツヤのある健康的な髪でいてください。黒潤生気な髪を実現する「呂」の最高峰シャンプー
「呂」プレミアム マルチ スカルプケア パック
■「呂」プレミアム マルチ スカルプケア
シャンプー400ml 4,500円(税抜)
パック300g 3,100円(税抜)
韓国売上ナンバー1「呂」の健康な頭皮を実現する最高峰ヘアケアライン「プレミアム マルチ スカルプケア」。
紫外線でダメージを受けた頭皮を修復、また、紫外線予防にも効果的。「呂」オリジナルの人参、センキュウ、葛根、オウゴンなど韓国国内で採取された天然の韓方素材レシピで健康な頭皮、そして艶やかで弾力のある躍動感あふれる毛髪を実現。最近、日本でも経験医学である「漢方」が注目されています。本場、韓国の漢方(韓方)ヘアケア製品で生薬の底力を実感ください。
ケラスターゼ SO C.Cクレーム ソレイユ
■ケラスターゼ so c.c クレーム ソレイユ
洗い流さないヘアトリートメント 150g 3,200円(税抜)
毛髪補修成分セラミドが傷んだ髪を補修します。ジェルクリーム状のC.Cクレーム ソレイユは紫外線によるダメージから髪をケアし、髪の表面を滑らかに整えることで、スキンケアにおけるCCクリーム同様に、見た目にも均一な美しいツヤと滑らかな美しい髪へと導きます。お肌だけじゃない、髪へのCCクリームでビジュアルだけでなく、髪の修復をしてみませんか。
ジョンマスターオーガニックのヘアオイル ナリッシュメント&デフリザー
■ジョンマスターオーガニック ナリッシュメント&デフリザー
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