黄耆は煎じ薬のほか料理にも応用できる
ほのかな甘みがあり、色もうすく、料理にも応用しやすい
煮込んだ生薬は硬くて食べられませんが、煎じたお茶や、2番煎じのものをお料理に使用することもできます。味噌汁や煮物、炊き込みご飯をつくるときにお水に混ぜて炊くのもよいでしょう。クセがあまりないので、どんな料理にも合わせやすいのが利点です。
ただし、黄耆は生薬=医薬品扱いとなり、最近では漢方薬局などで単品購入するのは難しいのが現状のようです。黄耆の入っている漢方薬である玉屏風散や補中益気湯などを、ドクターや漢方の専門家のアドバイスに従って購入するのがベストでしょう。
今からできる養生法
中医学では、花粉症対策には衛気を高めることが一番のポイントとなります。花粉の飛散は少ないのに、自分の症状はひどいという経験はありませんか……?衛気は日頃のケアで強めることができるので、今からできる次のことを実践してみてください。- 睡眠を充分とり、疲れをためない
- 冷たい水を飲むなど、カラダを冷やすことをしない
- ストレスを緩和する工夫をみつける
- 暴飲暴食を控えたり、胃腸の働きをよくする
なお、花粉症の症状がすでに出ている場合は、黄耆の入っているクスリだけでは対応しきれません。その場合、出ている症状に合わせた漢方を処方をしてもらい、シーズンオフになったら黄耆の漢方薬でじっくり体質改善するのが、漢方的花粉症退治のコツです。
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