花粉症は衛気の不足によって起こる?!

カゼ予防や多汗にかかせない生薬「黄耆」

カゼ予防や多汗にかかせない生薬「黄耆」

以前、花粉症になりやすさチェックで、現代に多い胃腸虚弱型とストレス型の記事を書きましたが、そもそも花粉症は、中医学では衛気(えき)という気の働きのひとつである皮膚のバリア機能が崩れ、免疫力の低下と深く関わりがあるとされます。

では衛気が弱まると、どのような症状が起こりやすいのでしょうか。具体的な症状をいくつかあげてみましょう。

□一年にカゼをなんども引く
□日中ダラダラと汗をかく
□いつもだるい(すぐ横になりたがる)
□皮膚に弾力がない
□アトピーや喘息などのアレルギーがある
□顔色が白い

これらは外部からウイルスや花粉などの邪気が体内に侵入するのを防ぐ、衛気の不足によって起こることが多いのです。花粉症はその代表例ともいえ、スギ花粉を同じように付着しても、花粉症を発症する人としない人がいるのは、この防御力ともいえる衛気が強いか弱いかによると、中医学ではいわれています。

衛気を高める「黄耆」と「玉屏風散」

衛気は、邪気を体表で食い止めるだけでなく、汗の開閉もつかさどっているので、体温や発汗をコントロールする働きがあります。

その衛気を高める生薬として有名なのが、マメ科の根である黄耆です。元気を補い、ダラダラと出る汗を止める働きにプラスして、水分代謝をよくする働きがあるので、むくみや尿量の減少にもオススメです。

そしてこの黄耆のもつ衛気パワーを高めた処方が、玉屏風散(ぎょくへいふうさん)という漢方薬。免疫力を強める黄耆がメインとなり、胃腸の機能を整える白朮(びゃくじゅつ)と、邪気を追い払う防風(ぼうふう)が黄耆のサポートをして、花粉などの外邪が侵入するのを屏風のようにガードをし、気力を高めてくれます。

では次のページで、黄耆の活用法や花粉症対策の養生法をご紹介しましょう。