アテネ観光はアクロポリスからスタート!
アクロポリスのパルテノン神殿
アクロポリスのチケットは、2016年4月1日より20ユーロ、他のアテネ市内の主要な遺跡や博物館との共通チケットは30ユーロです。しっかり遺跡や博物館をまわりたい場合は、やはりアテネ観光はアクロポリスからスタートするべきです。
パルテノン神殿だけではなく、前門プロピュライア、ブーレの門、アテナ・ニケの神殿、女性像の柱で有名なエレクティオン神殿など、必見の建造物を見学することができます。
今日のアテネでもギリシャ悲劇やオペラ、コンサートなどが開催される遺跡の劇場、イロド・アティコス音楽堂もアクロポリスの丘から全体を見渡せます。南麓にはギリシャ最古の劇場、ディオニソス劇場があり、ここは共通チケットで入場できますので、忘れずに見学してください。
世界の人気博物館に上位ランキング!新アクロポリス博物館
新アクロポリス博物館のパルテノンギャラリー
現代的なデザインの博物館の入り口付近には、建設中に発掘された遺跡が広がっており、その対比が見事です。グランドフロアの床は強化アクリルガラスで、博物館の下の遺跡を足元からも眺められるユニークな造りになっています。
1Fは自然光がたっぷりと射し込む現代的なガラスギャラリーで、古代の大理石作品を鑑賞できます。またアクロポリスのエレクティオン神殿の南側で、柱として機能する女性像5体が必見です。アクロポリスにあるものはレプリカで、ここにあるものがオリジナルです。
2Fはミュージアムショップやカフェ、レストランなどがあり、世界の最も優れたミュージアムレストランの5位に選出されたことがあります。屋外の広いカフェテラスは清々しい雰囲気で、アクロポリスやリカヴィトスの丘を眺めながら飲食を楽しめます。
3Fはパルテノンギャラリーです。一面のガラス窓の外に実物のパルテノン神殿を眺めつつ、それぞれの辺の長さや比が同じように再現された原寸 大展示で現存している大理石のレリーフを見学できます。
アクロポリスや新アクロポリス博物館の情報はアテネのランドマーク、アクロポリスとその周辺の記事で詳しく紹介しています。
貴重な遺跡も点在 散歩が楽しい旧市街プラカ地区
アクロポリスの共通チケットで入場できるローマン・アゴラ
観光客が気ままに散歩するにも楽しいエリアで、迷路のような細い路地は独特の雰囲気を醸し出しています。通りには古い家々がひしめくように立ち並び、土産物店、カフェバー、タベルナ、レストランなどが軒を連ねています。キダシネオン通りは最もプラカらしい雰囲気が満喫できる通りで、民芸博物館もあります。
アクロポリスを見学した後に、麓から遺跡散策してもいいし、賑わいを見せるモナスティラキ広場からミトロポレオス通りを歩いてシンタグマ広場へ出ることができます。道中には国家的な宗教行事などが行われるアテネ随一の大聖堂、ミトロポレオス大聖堂があります。
ショッピングストリートのエルムー通りを歩いてシンタグマ広場に向かえば、買い物が楽しめます。通りの真ん中には11世紀建築の小さなカプニカレア教会もあります。
政治経済、文化の中心地 必見の遺跡群、古代アゴラ
アクロポリスに比べると知名度は低いですが、古代アゴラはアテネ必見の遺跡です。アゴラは市場という意味で、当時は様々な店が軒を連ね、人々が買い物をしたり、評議会場や裁判所などの公共施設も置かれ、生活や文化の拠点となっていた場所です。ソクラテスやプラトンも古代アゴラで教えを説き、古代のアテネ市民はここで、政治について議論したり、経済情報を収集していました。ギリシャ発祥の民主主義、哲学などが発展していった舞台でもあるのです。
ギリシャ神話において火と鍛冶の神であるヘファイストスを祀った神殿や、古代アゴラからの出土品を展示するアタロスの柱廊博物館(古代アゴラ博物館)など、必見の見所がある遺跡群です。アクロポリスの共通チケットで見学できます。
プラカ地区や古代アゴラの情報はアテネの古い街並みが遺る、散歩が楽しいプラカ地区の記事で詳しく紹介しています。