ミノア文明の発祥地、大自然や豊かな食文化も魅力のクレタ島

knossos

ミノア文明の発祥地クレタ島のクノッソス宮殿跡

クレタ島はギリシャ南端、東西に細長く位置するエーゲ海最大の島です。ミノア(クレタ)文明の発祥地で、古くから東西の文明をつなぎ、交通や軍事の要衝として栄えてきました。面積は約8300平方kmと兵庫県とほぼ同じ大きさで、地中海の中でも5番目に大きい島です。

クレタ島で紀元前2800年頃から勢力を強め、紀元前18~16世紀に絶頂を極めたミノア文明は、後にギリシャにおける様々な文明の原型となりました。そのミノア文明の宮殿が復元されたクノッソス宮殿跡は代表的な遺跡ですが、他にもフェストス、マリアなど各地に点在する古代遺跡めぐりは欠かせません。

美しい海岸や渓谷、洞窟などの自然が素晴らしく、有名リゾート地も多くあります。また古代から肥沃な大地において、多彩な果物、野菜、ハーブ等が栽培されてきた農業の盛んな島です。グルメな人々を惹きつける豊かな食文化もクレタ島の大きな魅力のひとつでしょう。

クレタ島最大の都市イラクリオン

Iraklion

ヴェネツィア時代の要塞

クレタ島の主要都市は島の北の海岸線に集中しています。なかでも最大の都市イラクリオンは行政や経済の中心地。クノッソス宮殿を訪れる際の拠点でもあります。城壁に囲まれた旧市街にタヴェルナやカフェが軒を連ねます。旧市街の北端に建つのはヴェネツィア時代の要塞で、海から街への侵入を防ぐために建造されました。

ミノア文明の全てが展示されるイラクリオの考古学博物館は必見です。アテネの考古学博物館はギリシャ全国の出土品を展示していますが、クレタ島のミノア文明の出土品は大半がこの考古学博物館に展示されています。修復されたクノッソス宮殿の壁画も展示されています。

イラクリオンの歴史がわかりやすく学べるクレタ歴史博物館も見所です。アンソニー・クイン主演の映画で名高い『その男ゾルバ』の原作者のニコス・カザンザキスの書斎が遺されています。クレタ島出身のカザンザキスは戦前の日本を訪れたこともあり、その訪日を題材とした小説『石の庭』は哲学的思索に富む名著です。

他にもこの街出身の英雄として有名なのは、16世紀にスペインで活躍した画家エル・グレコ(ギリシャ人としての本名はドメニコス・テオトコプロス)です。エル・グレコ公園をはじめ、彼の名を冠したホテルや様々な施設があります。

クレタ大学運営のクレタ自然史博物館も必見。見事なジオラマで島の豊かな自然について学ぶことができます。100万年以上前に生息していた巨大なゾウの化石から再現した模型は迫力があります。ディスカバリーセンターでは化石の発掘作業を体験したり、木の上や洞窟の中で映像を見たりと子供も楽しめます。