シチリアに行くならマスト!伝統家庭料理カポナータ
シチリアの美味しいものシリーズ、今回は伝統シチリア料理のひとつ「カポナータ」です!>>>魅惑のシチリアグルメシリーズ お土産にもおススメです!
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「カポナータ」は、ナスやトマト、ズッキーニなど野菜を甘酸っぱく味付けした料理で、シチリア全土で食べることができる基本的なシチリア家庭料理です。
地域によって具材も異なり、味付けも各家庭やお店によって微妙に違いがあるあたり、位置づけ的には日本の肉じゃがみたい?「うちは豚肉だけど、お宅は牛肉?」「甘目が好き」「しらたきは、入れない」など、ちょっとずつ違うんだけど、肉じゃが。そんな感じが似ています。
州都パレルモでは、ナスをメインにしたカポナータが定番。東岸では、ズッキーニやペペローニを入れてカラフルに。トマト入りもあれば、なしもあり。酸味をマイルドに仕上げたものから、砂糖多目のこってり風まで、味付けもさまざま。実にバリエーションの多い料理でもあります。
カポナータは、もともと魚料理だった?!
さて、そんなカポナータ。実は歴史あるお料理でもあるのです。貴族文化華やかなりし18,19世紀頃のパレルモ。貴族のお屋敷には、必ず料理人モンスーがいて、日々、創意工夫を凝らした食卓を演出していました。カポナータは、そんなモンスーのキッチンから生まれた料理。参考:パレルモ旧市街をもっと堪能!知られざる貴族文化
美食家で知られる貴族カヴァルカンティ公爵が記したグルメ本(1839年刊)に、カポナータの記載があります。「二度焼きしたパンをお酢と砂糖と塩コショウで味付けし、カポーネ、オリーブ、キュウリ、ペペローニ、マリネにしたレタスとエンダイブに乗せる」。カポーネとは、シチリア語で魚シイラのこと。つまり、カポーネを使った料理でカポナータが語源と言われています。
その後、庶民の間で、カポーネの変わりに安く手に入る野菜を使って変化を遂げ、現在に至るまで広く親しまれる料理となったわけです。
リストランテでは、カジキマグロやマグロ、カポーネを使ったカポナータも見つかりますよ。シチリア旅行の際には、ぜひとも2軒以上で食べ比べを! お気に入りを見つけるのが、本場のカポナータの醍醐味でもあります。