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ライムベリーMIRI、戦極MCバトルへの挑戦・前編(4ページ目)

アイドルラップ界の中でもそのスキルが高く評価されてきたライムベリーMC MIRI。その彼女が日本有数のMCバトル大会「戦極MC BATTLE」本戦に出場、自分ひとりの力で大勝負に挑んだ。出場までにはアイドルとして、ラッパーとして、そしてライムベリーとして様々な心境の変化があった。前後編、計1万字超のインタビューです。

大坪 ケムタ

執筆者:大坪 ケムタ

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その話聞いた時は「ふざけんなよ戦極!」って

――では今回の戦極MC BATTLE挑戦についてうかがいたいんですけど、MIRIさんからではなくて戦極運営からのオファーだったんですよね。

MIRI そうです。大会の一ヶ月前くらいですかね? オファーいただいて「こういうの来たけどどうする?」って言われて。最初はもう「いやいや無理でしょ! 戦極でしょ?」って。すごいメンツが集まるのも知ってたし、しかも予選じゃなくていきなり本戦で、場所もO-EASTで。これは絶対無理だって思ってたんですけど、遠回しに「でもこれは……」みたいに言ってたら「やんないの?」みたいに言われて、「やります」と言わざるを得ない状態になり(苦笑)。

――自分の運営の挑発に乗った形で(笑)。

MIRI もう「やれ」って言っていただいたおかげで、ここまで向き合えたんですけど。その時はやらない、って選択肢はなかったです。ただ、自分でもこのまま逃げててもダメだなって思ってたところもあって。

――そしたら戦極前日のツイキャスでも言われてましたけど、OKしたら戦極運営から「大丈夫ですか、ウチは台本ないですよ?」って言ってきたっていう(笑)。

MIRI ほんとにその話聞いた時は「ふざけんなよ戦極!」って思いましたよね! オファーしてきたのそっちだろって。それでこれは完全に舐められてんなって。「アイドルだから毎回作られてるなって思うな、他のアイドルとは違ぇよ」って思って、それで火がつきましたね。

――もともと、いずれはバトルMCの大会に出たいという気はあったんですか?

MIRI 『高校生ラップ選手権』に出てみたいなっていうのはあって、一度決意はしたんですけど、その直前に応募が終わってたんですね。それで「あ、もうこれは出るなって事だな」って。縁がなかったと。だから、まさか戦極がデビューになるとはまったく思ってなかったです。

――バトルMCにアイドルとして出る、という事に自分の中では強い意識はあったんですか?

MIRI 正直言うと、そこまでデカい事じゃないだろう、と思ってたんですよ。でも一番最後にすごい方々と一緒に発表されて。ツイッター見た時に、ナタリーさんとかKAI-YOUさんとか、あとヤフーニュースにまで載ってて、そこであらためて「アイドルが出るってこんなに注目されることなんだ」って。ただ、敵対意識もあって怖い面もあることなんだなって思いましたね。
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