番外:ナスとキュウリはどうやったら美味しく冷凍できる?
ナスとキュウリは比較的足が早いので、一人暮らしでは手を出しにくい野菜です。でも、この実験でわかったように、生のまま切っただけで冷凍するのではイマイチ美味しく食べられません。そこでもうひと手間かけて、塩もみをしたり、酢の物にしてみたらどうか、試してみました。■生冷凍と塩もみ冷凍を比較
ナス・キュウリともに薄切りにしたあとで、塩をもみこみ、5分ほど置いて、水気をよく絞って冷凍しました。
(ナスの場合)
生のものを自然解凍すると、スポンジのような食感と漬物のようなにおいが強く出ます。塩もみをすると、それらはやや和らぎますが、決して美味しいものではありません。 (キュウリの場合)
生のものも冷凍解凍すると塩もみしたような状態になりますが、塩もみしたものの方がよりパリパリとした食感が残り、また塩味がきいて、そのまま食べても美味しいです。酢の物やポテトサラダ、漬物などにすぐに使えて便利。 ■酢の物にしたら…
塩もみして水気を絞ったナスとキュウリを三杯酢で和えてから、合わせ酢とともに冷凍し、自然解凍しました。
キュウリはこれまでの結果から食べられることは想像できましたが、意外にもナスも違和感があまりありません。皮は鮮やかな紫色が残り、身の部分も白さが残っています。野菜のアク抜きにも酢が使われるように、酢が色止めや食感の改善に上手く作用したのかもしれません。これまでのような冷凍ナスの嫌な食感もなく、味がよく染みていて、美味しく食べることができました。実野菜で最も難しかったナスの冷凍保存には、この方法がおすすめです。 次のページでは、実野菜を冷凍保存した結果を一覧にしてまとめました>>