一人暮らし/一人暮らしの冷凍保存術

キュウリやナスは冷凍できる?実野菜の冷凍大実験(2ページ目)

余ってしまった野菜を無駄にせず食べきるためにはどうしたらいいか…一人暮らしの切実な問題です。一般的に野菜は生のままでは冷凍できないといわれていますが、そうなると買うのをためらってしまうことも。でも、実は冷凍できる野菜もたくさんあるんです。

河野 真希

執筆者:河野 真希

一人暮らし・簡単一汁三菜レシピガイド


◎…冷凍をせずに調理したときと同等か、美味しい
○…やや違和感があるが、食べられる
△…食べられるが、美味しくない
×…まずい
 

ナスの冷凍保存

ナスの冷凍保存

ナスの冷凍保存は難しい。色も食感もとても悪くなります

(輪切り)
×自然解凍…スポンジのような食感で、噛みきりにくく、漬物のようなにおいがして、まずい。色は濃い茶で、見た目にもまずそう。
×茹でる…スポンジのような食感で、漬物のようなにおい。色も茶色っぽい。
×煮る…味をつけてもスポンジのような食感と、においが気になる。
○炒める…生のナスよりも柔らかさは感じるが、『茹でる』『煮る』ときのような嫌な食感は感じない。油をよく吸って、意外と美味しい。においもやや残るが、しっかりと味をつければ、気にならない程度。
○揚げる…若干の柔らかさを感じるが、生のナスを揚げたときと近い食感。少しにおいがあるが、油をよく吸って、美味しく感じる。味をつければ、気にならない程度。
×味噌汁にする…スポンジのような食感で、漬物のようなにおい。
 
ナスの冷凍保存

茹でたナス。写真ではわかりにくいですが、断面が水気の抜けたスポンジのようになっています。ここに油を吸わせると食べられるようになりますが、カロリーもアップ!?

(ナスまとめ)
ナスは冷凍・解凍すると、水分が抜け、変色します。茹でたり煮たりすると、スカスカした食感が気になって美味しくありません。ただし、炒めたり、揚げたりすると水分が抜けたところに油がよく入りこみ、食感やにおいなどが気にならなくなり、美味しく食べられますが、カロリーは気になるところです。
 

キュウリの冷凍保存

キュウリの冷凍保存

キュウリは生で食べることが多い野菜。冷凍したあとは、生のシャキシャキとした食感は残りません

(薄切り)
△自然解凍…シャリシャリとした食感は思ったよりも残っているが、生野菜のサラダの感覚で食べるのは無理。
○味噌汁にする…生のまま食べることが多いキュウリだが、味噌汁やスープに使うこともある。シャキシャキ感はなくなって、しっかりと加熱された感があるが、美味しく食べられる。

(キュウリまとめ)
キュウリは解凍すると、特長であるパリッと感がなくなり、塩もみしたあとのようにクッタリとしてしまいます。でも、思ったよりは食感が悪くなく、塩もみしてから使うポテトサラダや酢の物などに使うことはできそうです。
 

ピーマンの冷凍保存

ピーマンの冷凍保存

ピーマンは冷凍しても、比較的美味しく食べられます。味をしっかりつけると違和感が薄れます

(細切り)
○茹でる…皮が少し硬いが、食べられる。
◎煮る…食感・味ともに違和感なく食べられる。
○炒める…皮が少し硬いが、食べられる。
◎揚げる…食感・味ともに違和感なく食べられる。

(ピーマンまとめ)
冷凍・解凍しても、見た目がほとんど変わらないピーマン。皮の部分の硬さが気になることもありましたが、冷凍したものだと言われなければ、おそらくわからない程度でした。冷凍向きの野菜といえるので、余ったら早めに冷凍保存しておくのがいいでしょう。

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