満期を1年後に控え、改めて火災保険を見直そうと相談に訪れたAさん。建物の保険金額が適正か確認し、地震保険の重要性も改めて認識することに。家財についても火災保険に加入していますので、こちらの見直しにも取り掛かることにしました。

現在の建物の保険金額の見積や、地震保険について相談した様子はこちらの記事をご覧ください。
⇒「火災保険一戸建て満期前の見直しポイント

家財の保険金額が1000万円!加入時に金額を決めたのは誰?

ガイドundefined清水香さん

「家財の保険金額は、目安金額のまま決めてしまうこともあるんです」清水

Aさん 建物だけでなく、わが家では家財も火災保険の契約をしていたはずなんですが……。

清水 はい。保険証券を確認すると、家財の保険金額は1000万円ですね。地震保険は500万円となっています。

Aさん えっ、1000万円?そんなに?その金額って、私が決めたんでしょうか?

清水 家財の保険金額は、保険会社が世帯主の年齢と家族構成による目安金額を示しているのですが、それを参考にザックリ決められる方が多いです。でもそうですか、それもご記憶にないんですね(笑)。

Aさん ハイ……。少なくとも、わが家にそんなにモノはありません(笑)

清水 家財の場合、建物ほど厳密な評価基準が定められているわけではないです。と言うのも、年齢や家族構成が同じでも、暮らし方は個々の世帯によりさまざまですから。高級な家具やお洋服を持つ世帯もあれば、最近はミニマリストなどと言われる家財がほとんどない世帯もありますし。実際には、持っている家電品や家具、服など家にあるものすべての金額をざっくり合計するのが一番実態の金額に近くなると思います。 

Aさん なるほどー。では、家財の保険金額は自分で決めていいってことですね。

実態より多い保険金は受け取れない

清水 そうです。それに実際に被害が発生した時には、いくらのどんなものに損害を受けたのか申告しますから、実態よりも相当に多い保険金は受け取れないのが基本です。

Aさん 欲張っても保険料の負担が増えるだけということですね。

清水
 はい。実態に合わせるのが火災保険の基本です。ですから逆に、実態よりも少なすぎると原状回復ができなくなるので注意が必要ですけどね。それから……Aさんは契約時に、家財1000万円のほかに指輪等がある旨、申告していますね。100万円分です。

Aさん そういえば確かに申告しましたが、それほど高価なものではないですよ。

清水 保険会社によっても取り扱いが異なるのですが、30万円未満の指輪や骨とう品等は家財に含まれていて、申告不要となる場合もあります。もし実態とかけ離れているのなら、念のため、今一度、保険会社に確認してみるといいですね。

契約途中でも家財の保険金額は減らせる?

ガイドundefined清水香さん

「家族構成やライフスタイルが変わったとき、家財保険を見直してみては」清水

Aさん はい、そうしてみます。……あの、家財の保険金額を減らすことはできるんでしょうか? あまりにも多すぎて……。

清水 はい、契約の途中でも保険金額を減額することができるので大丈夫です。手続きをすれば、未経過分の保険料も返ってきますよ。

Aさん わかりました。こちらもさっそく手続します。ところで家財の金額も、建物みたいに定期的な見直しが必要ですか?

清水 家財の保険金額は、家族構成やライフスタイルが変わったときが見直し時ですね。たとえば、ご両親と同居を始めるとか、お子さんが独立するとか。保険金額を増やしたり減らしたりは契約の途中でもできますから、何かあれば見直しをしてください。

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