学費・教育費/子どものお年玉相場

2016年のお年玉相場は?あげ方や貯め方はどうする?

もうすぐお正月! 子どもたちが楽しみにしているお年玉、いくらあげればいいか悩んでいる方も多いのでは。アンケート調査より2016年の相場の目安を紹介します。また、もらったお年玉の使い方・貯め方についてもアドバイスします。

鈴木 さや子

執筆者:鈴木 さや子

学費・教育費ガイド

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親としては悩ましい、お年玉の相場や扱い方

子どもたちにとっては楽しみなお年玉ですが、あげる側の大人たちにとっては、「甥っ子の○○くんに一体いくらあげよう」「多すぎる(少なすぎる)って感じられたらどうしよう」など、実に悩みの多い問題でもあります。

また、もらう側の大人たちにとっては「こんな小さいうちにいただいたお年玉を全部あげていいのかな」「どうやって使い道を教えればいいのかな」とこれまた悩み深き問題……。

子どものお年玉の相場はいくら? 学年別の平均額」では、2015年に実際にあげたお年玉の金額についてデータを紹介しました。今回は、2016年のお正月にあげる予定の平均金額を紹介するとともに、もらったお年玉の扱い方、使い方、貯め方などをアドバイスします。

2016年にあげる予定のお年玉総額は平均2万7644円

住信SBIネット銀行の「お年玉に関する調査」(2015年12月22日発表)によると、2016年にあげる予定のお年玉総額は平均で2万7644円とのこと。昨年の調査結果に比べると742円減少しています。

平均金額は下がっているものの、「昨年よりもお年玉として予定している支出総額が増える」と回答した人の割合は増えているのが興味深いところ。その理由は、年代別のデータにありました。

30代の平均支出総額が5592円も増加しているのに対し、ほかの年代では軒並み減少していたため、全年代での平均支出金額減少につながったようです。

小学生、中学生、大学生…年代別のお年玉相場

次に、子どもの年代別に金額の相場を見てみましょう。
お年玉の年代別金額

子どもの年代別・お年玉の平均相場。小学生は3000円、大学生では1万円と、子どもの年齢にともなって金額も増加

小学生は1000円から5000円くらい、中学生になると3000円から1万円までと少し金額が上がります。相手が大学生ともなると、1万円から3万円あげる予定の方も少なくありません。もしあげる大学生が複数いたら、お年玉が与える家計への負担は相当重くなりそうですね。

また、どの年代でも少数ではありますが、5万円以上あげる予定、と答えている方がいました。小学生低学年の子どもでも5万円もらうケースもあることがわかります。

お年玉のあげ方にも一工夫が必要

小学生など小さい子どもにあげる場合、お年玉を入れるぽち袋に何万円もの紙幣を入れたりしていませんか? もし高額のお年玉をあげたい場合は、少しあげ方を工夫するとよいしょう。

たとえば、ぽち袋には全額ではなく一部を入れて子どもに渡し、残りは親に渡す、または、欲しいモノを買ってあげるなど。小さい子どもがいきなり一度に何枚もの高額紙幣を手にすることのないよう、あげる側も気をつけることが大切かと思います。

子どもがお年玉をもらったらどうする?

続いて、もらう側について考えてみましょう。

お年玉は一人からもらうのではなく、多くにおいて複数の大人からもらいます。たとえ一人から3000円だとしても、5人からもらったらその合計は1万5000円! もし一人あたり5000円とすると、なんと2万5000円にもなってしまいます。

小学生のお小遣いの相場が500円(※)ですので、お正月の数日でその50倍もの金額を手にしてしまうことがあるのです。これでは、せっかくお小遣いで「子どものお金を大切に思う心」を育んできても、台無しになる可能性も否めません。

※「子どものくらしとお金に関する調査」(平成22年度/金融広報中央委員会)より「小学生のおこづかい額」最も多く回答される金額)

もらったお年玉を「あぶく銭」にしないためには

そこで、お年玉をもらう中学生くらいまでの子どもがいる大人(親)が注意しておきたいポイントを挙げてみます。

・必ずお礼を子どもに直接言わせる(会えない場合は電話や手紙で)
・いただいた人と金額を親が把握する
・子どもに渡しっぱなしにしない
・金額が大きい場合は、一部を子どもの口座に「自分の手で」貯金させる
・金額が少なくても、全部使い切らずに一部とっておくという選択肢もあると教える
・使い道を一緒に考える

お年玉は本来、「この1年も幸せに暮らせますように」降りてくる神様へのお供え物を分け与えられるモノ。決してあぶく銭ではありません。

子どもにも「2016年はどんな年にしようか。1年を幸せに豊かに過ごせるような使い道、一緒に考えよう」と声かけして、満足度の高いお年玉の使い方ができるようにアドバイスするとよいでしょう。

わたしたち大人が、お年玉のあげ方やもらい方に注意して、未来を担う子どもたちがお金のトラブルなどに巻き込まれないよう、また、お金の大切さを認識できるよう、気をつけていきたいですね。

▼お年玉の相場についてはこちらも参考に

子どものお年玉の相場はいくら? 学年別の平均額(2014年12月の記事)
今どき、お年玉の相場っていくら?(2006年12月の記事)

▼お年玉のマナーやポチ袋の使い方はこちらも参考に
お年玉の常識~お金の入れ方からマナーまで
なぜお年玉というの? お年玉の由来
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