ローマ歴史地区の7大名所 4. パンテオン
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パンテオンの天頂部、開口部が「目」を意味するオクルス。パンテオンの偉大さは「ローマを旅し、パンテオンを訪れぬ者は愚者で現れ愚者で去る」ということわざにも表れている
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実に壮大なパンテオンのポルティコ
キリトス教が広まったあとパンテオンは教会堂として使用され、ラファエロやヴィットーリオ・エマヌエーレ2世らの墓が収められている。
ローマ歴史地区の7大名所 5. 四大バシリカ
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サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂。4世紀にコンスタンティヌスがキリスト教の使徒パウロの墓の上に築いた教会堂がはじまりで、テオドシウス1世が増築した。美しいモザイク画は13~14世紀のもの
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四大バシリカのひとつで、聖母マリアに捧げられたサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂
サン・ピエトロ大聖堂はバチカン市国にあって世界遺産「バチカン市国」の構成資産。サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂とサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂はローマにあるが、実質的にバチカン市国の飛び地となっている。世界遺産名「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂」の「教皇領」はこのふたつの大聖堂を示す。
ローマ歴史地区の7大名所 6. カラカラ浴場
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カラカラ浴場。左下の人と比べるとその巨大さがわかる。兵士は無料、奴隷でも入浴が可能で、ローマ帝国の福祉レベルの高さがうかがえる
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こちらもカラカラ浴場。カラカラ帝の名を冠しているが、着工したのはセプティミウス・セウェルスだ
これほどの規模なのに入場料はきわめて安価で、「貧乏人のための浴場」とさえいわれていたという。かつては大理石や彫刻で彩られていたが、現在残るのは石組みやレンガ、一部のモザイクのみ。しかしながら周囲の緑と調和して見事な廃墟ぶりを見せている。