SUBARU(スバル)/フォレスター

新型フォレスターは世界一事故を起こしにくいSUVに!?

スバルの人気クロスオーバーSUV・フォレスターがマイナーチェンジを行った。世界最強と言っても過言ではない雪道性能と安全性能に加え、クルマとしての魅力もアップ。では、自動車評論家おすすめのグレードは?

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

「クルマとしての魅力も増した!」新型フォレスター

日本車最強の、いや世界最強と言って良い雪道性能を持つスバル・フォレスターがマイナーチェンジを行った。今回の変更で目立つのは昨今ニーズの高い自動ブレーキに代表される「事故を未然に防ぐための装備」の充実となっているけれど、クルマ好きとしては「乗り心地&質感の向上」も大きい。最初から持っていた雪道性能と安全性能に加え、クルマとしての魅力が増したのだった。

マイナーチェンジで、クルマとしての魅力も大幅アップ!

マイナーチェンジで、クルマとしての魅力も大幅アップ!


まず安全性能。今までのフォレスターも『アイサイトver.2』という世界TOPクラスの性能を持つ自動ブレーキ付きを選べたが、今回『アイサイトver.3』にグレードアップしている。カメラをモノクロからカラーにした上、視野角も大きくして広範の情報を得られるようになった。さらに後方、および死角となるナナメ後方の安全を確認するレーダーも付けられるため、クルマ全周の状況が読めます。

アイサイトver.3の効力たるや素晴らしい。車速50km/hで走っていても信号待ちなどで停止している車両を検知し、自動ブレーキにより停車可能。夜間であってもヘッドライトの明るさで歩行者や自転車を認知してブレーキが掛けられる。夜間の歩行者認知性能を持つ自動ブレーキはスバルだけ。ベンツの最新式や、トヨタの新世代自動ブレーキも夜間の歩行者を認識できない。

また、今までフォレスターは後方や側方の危険を認識できる手段を持っていなかったが、前述の通り、上級グレードに標準またはオプションで『後側方警戒支援システム』を装備できる。雪の壁の駐車スペースや路地など視界が限られる状況でバックするような時でも、左右方向からクルマが接近してきたら確実に警報を鳴らしてくれるから有り難い(レーダーなので吹雪の中だって稼働)。

アイサイトver.3の採用はもちろん、スバル初のLEDハイ&ロービームにも注目

アイサイトver.3の採用はもちろん、スバル初のLEDハイ&ロービームにも注目


214万9200円~で「世界最強の雪道性能」を買えるなら安い

クルマの仕上がりも圧倒的に良くなった。マイナーチェンジ前のフォレスターは、どうしちゃったのかと思うくらいツキ上げ感のある安っぽい乗り心地で、走り出したら止まるまで揺すられ続けた。なのにマイナーチェンジで“大げさウソ偽り誇張”なく、別のクルマになったほど滑らかになっている。車両の味付けをする人(料理長だと思えばよい)が変わったそうな。

続いてフォレスターのおすすめグレードを。ここまで読んで頂いた通り、アイサイトver.3はぜひ選んでおきたい。ということでターボ無しエンジン搭載の『2.0i-Lアイサイト』であれば268万9200円。アイドリングストップが付いているため燃費も良好。これにオプションの後側方警戒支援システムを加えてやれば、世界一雪道に強くて事故を起こしにくいSUVが買える。

御予算的に輸入車と比較検討している人には圧倒的な動力性能を持つターボエンジン搭載の『2.0XTアイサイト』(312万8760円)がいい。必要な装備は全て標準だ。逆に御予算はないけれど、雪道の移動の足として使いたいというなら、アイサイトを除きフォレスターの良さを全て持っているベースグレードなどいかがか? 214万9200円で世界最強の雪道性能を買えるなら安いと思う。


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