SUBARU(スバル)/インプレッサ

ついに登場!インプレッサWRX STI spec C

多くのファンが待ち焦がれていたであろうインプレッサWRX STIのspec Cが、いよいよ発売された。最大50kgの軽量化や、ボールベアリングターボや専用ECUを採用したエンジンなど、その走りへの期待が高まる。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

ボールベアリングターボ採用

写真の「サンライズイエロー」と、「ピュアホワイト」の2 色の専用ボディカラーを用意。イエローは3万1500円高で、2009年9月23日までの期間限定(受注生産)

2009年7月23日(木)、「インプレッサWRX STI Spec C」が発売されました。現行のGRB型インプレッサWRX STIにも、いよいよ「spec C」が追加されたというわけです。

スペックCの「C」はコンペティションを意味します。インプレッサには、初代のデビュー当初から、モータースポーツベースモデルとして「type RA」がラインアップされていました。そしてやがて2001年に発売された、さらに本格的に速さを追求したスパルタンなモデルに、初めて「スペックC」の名称が与えられます。

その後、代替わりしたモデルでは、グレードの意味合いが整理されて、「WRX STI spec C type RA」と、「spec C」と「type RA」の順番が入れ替わるところがちょっと面白いのですが、spec Cを冠するモデルに与えられた使命は不変です。もちろん今回のspec Cも、モータースポーツユースを視野に入れた、速さをストイックに追求したモデルとして、エンジンおよびシャシー性能の向上、ボディの軽量化など各部に手が入れられ、パフォーマンスの向上が図られています。18インチ仕様車と17インチ仕様車があって、後者がより競技ユーザー向けの設定となっている点も従来と同じです。

軸受け部分にボールベアリングを採用したツインスクロールターボを搭載。最高出力227kW(308ps)/6400rpm、最大トルク422Nm(43.0kgm)/4400rpmというエンジンスペックはベース車と共通

まずエンジンについて。ポイントはタービンの軸受けにボールベアリングが採用されたこと。これにより回転フリクションが低減します。さらにECUの最適化とあわせて、アクセルレスポンスの向上と優れた加速性能を実現したとのことです。

ウォータースプレーのタンク容量は3.7Lで、トランク内に設置。センターコンソールのスイッチにはオートモードも備わる

高い旋回Gを想定した改良を各部に加えているまた、ベースのWRX STIにはないインタークーラーウォータースプレーを採用し、吸気温度を低めて充填効率を高めることで、連続した高負荷走行時でも安定してエンジン性能を発揮できるようにしています。

さらに、燃料ポンプの構造が変更され、燃料が偏りやすい高い横Gでのコーナリング時にも、安定した燃料供給が可能とされています。

次ページでシャシー、軽量化について
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます