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心癒されるアートに出会う!北鎌倉の美術館巡り(3ページ目)

北鎌倉のまちには、美術館が点在しています。ここでは、北鎌倉古民家ミュージアム、北鎌倉 葉祥明美術館、雪堂美術館をご紹介しましょう。アートにふれるデートもすてきですし、雨の日の散策にもぴったり。心豊かな時間を過ごせる、美術館めぐりのコースをご紹介しましょう。

村田 江里子

執筆者:村田 江里子

鎌倉・江ノ島ガイド


雪堂美術館~心がほっと温かくなる書や画と出会って

ここは北鎌倉ゆかりの書家、小野田雪堂さんによる書画を展示する美術館。雪堂門と呼ばれる、和風の門をくぐっていきましょう。
雪堂美術館の入口、「雪堂門」

雪堂美術館の入口、「雪堂門」


館内には、温もりのある書や絵が掲げられ、正面の大きな窓から、池の配された緑のお庭が見えます。

書画「この今をありがとうございます」写真

心がほっとする書画と出会えます


大正14年東京に生まれた小野田雪堂さんは、独学で書を学んだ方です。戦後、物もお金もないときに、神田の古本屋さんに通い、立ち読みで勉強。その真剣さに、店主から本をプレゼントされたこともあるそう。後に日展などで活躍し、書藝新潮社を立ち上げました。晩年は北鎌倉に住んで雪堂美術館を開き、平成17年に逝去するまで、作品を公開してきました。金子みすずの詩や、種田山頭火(たねださんとうか)の俳句などが、温かみのある書画で表現されています。

窓からお庭を眺めながら、お茶をいただくこともできます。赤いコイの泳ぐ池ややぐら(中世の武士や僧侶のお墓となった山すその横穴)を望んで。
窓から望むコイの泳ぐ池ややぐら

窓からは、コイの泳ぐ池ややぐらが見えます


館内には、小野田さんのコレクションという、カンボジア・クメール美術のブッダの石像など、エキゾチックな骨董品も陳列されています。

小野田雪堂さんは、こんな言葉を残しています。

昔から「書は人なり」という。そのとおりだとおもう。私は書家というよりもまず――ただの人――生まれたままの人――ここのところを何と形容したらよいのか?ことばが見つからないのだが、とにもかくにも人間のぬくもりのある心の持ち主になりたいと念願している。

和の空間で書画やお庭を眺め、ゆったりとくつろぐひととき……雪堂美術館で過ごす時間は、きっと、心に明かりの灯るような思い出になることでしょう。

<DATA>
■雪堂美術館
住所:鎌倉市山ノ内1391-1
TEL:0467-24-4563
アクセス:JR横須賀線北鎌倉駅より徒歩5分
開館時間:10:00~16:00
休館日:毎週木・金曜日
入館料:300円
入館料+お茶(抹茶かコーヒー)500円
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ここでご紹介した3つの美術館のほか、東慶寺の宝蔵や門前のショップなどでも、趣ある展示に出会えます。社寺散策と併せて美術館を訪れてもよし、美術館を巡り歩いてアート三昧のデートをしてもよし。アートに親しむ散策を、楽しんでみてくださいね。
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