トレーナー歴17年のガイドが筋トレに対する疑問や誤解を解説!

筋トレはなんとなくやった方が良いとはわかっていても、具体的に何をどうしたら良いのか曖昧でなかなか始められないという方も多いのでは。そこでトレーナー歴17年の筆者が、よくありがちな筋トレに対する疑問や誤解をまとめて解説してみました。

Q.2ヶ月頑張れば、誰でもムキムキボディになれる?

「この世の終わりの様な表情をして、ブヨブヨのメタボ腹をわざとらしく突き出し、だらしない姿勢で立っている姿から一変、魔法でもかかったかの様にスリムになり、こんがりツヤツヤ小麦肌でムキムキボディに大変身!!といった様なCMを良く目にしますが、誰でも頑張ればあんなムキムキボディになれるのでしょうか?」

よくCMで見る短期間でムキムキは本当に可能?

よくCMで見る短期間でムキムキは本当に可能?


A.筋肉が元々付いている人なら実現可能

2ヶ月でその様に大変身できたと仮定したとしても、「2ヶ月でその様な筋肉が付いた」訳ではなく、「元々付いていた筋肉が2ヶ月の食事制限によって浮き出てきた」という方が正解です。

残念ながら、たった2ヶ月では目に見えた筋肉の増量は、長年トレーニングをしているボディビルダーであっても至難の業。ましてや、筋トレ初心者で運動習慣が全くない様な人が短期間であの様なムキムキボディになれるはずがありません。

ある程度運動経験があり、筋肉が元々付いている人なら、徹底的な食事制限と筋トレによる糖質代謝とアフターバーン(運動後脂肪燃焼効果)により、脂肪を削ぎ落とす事によってムキムキボディが実現します。

つまり、2ヶ月でのムキムキボディは、隠れムキムキボディがダイエットに成功した結果だったのです。

Q.プロテインを飲めば筋肉が大きくなる?

「マッチョの人は必ずプロテインを飲んでいる。やはり、筋トレの効果を出す為には、プロテインが必要なのでしょうか?」

A.筋肉を大きくするには、体重×2~3gの摂取が目安!足りない分をプロテインで

筋トレをしている人が必要な一日のタンパク質の量は、男性では(体重×2~3g)と言われています(女性は体重×1.5g~2g)。体重60kgの男性でしたら、一日に120g~180gのタンパク質が必要という事になります。

卵一個のタンパク質は8g程度ですから、約15個~22個分。ステーキ150gのタンパク質は20g程度ですから、約6枚~9枚分という計算になります。これらを普段の食事で補うのはなかなかできませんし、食事から摂ろうとしても、それと一緒に余計な脂質や糖質を摂ってしまいます。

そこで、タンパク質のみを補給できるプロテインが役に立つという事になります。ただし、この数値も筋トレの強度に左右されます。強度の低い筋トレや有酸素運動では、ここまでのタンパク質を摂っても無駄になるばかりか、過剰なエネルギーとして脂肪に変換されてしまいます。

毎日部位を分けて高強度なトレーニングを実施しているトレーニーならこれくらいのタンパク質は必要ですが、週に一回か二回で程良く疲労が残るくらいの強度なら、プロテインからタンパク質を補給しなくても、食事によって十分効果を出せるだけのタンパク質が摂れます。

筋力の低下を防ぐ為には、筋トレをしていない日でも最低摂取量(体重×1g)は食事から摂る様に心掛けて下さい。

プロテインは摂取すべき容量を正しく知っておきましょう

プロテインは摂取すべき容量を正しく知っておきましょう


Q.とにかく毎日筋トレすれば、理想のボディが手に入る?

「スポーツ選手やトップアスリートは毎日トレーニングをしているし、引き締まった無駄のない身体を維持している。とにかく毎日頑張って筋トレをすれば理想のボディに近づけますか?」

A.筋トレに加え、休養と栄養補給のバランスが大切

まず、トップアスリートと一般人とでは、ベースにある体力レベルが違うし、回復能力にも差があります。さらに、トップアスリートはほとんどの人が小さい頃から長年かけて作り上げた身体なので、これからトレーニングを開始する人が同じ事をしても、すぐにトップアスリートの様な理想のボディにはなれません。

一般人が理想のボディをできるだけ早く手に入れる為には、「筋トレによる刺激」と「休養」と「栄養」の三つの柱がバランス良く成立する事が大切です。なりたい身体に合わせ、強化したい部位を筋トレによって刺激した後は、最低でも1日~2日程度の休養を与えてあげる事が必要です。

毎日トレーニングをするとしても、部位をきちんと分けてプログラムを組み、それぞれの筋肉に正しいフォームで刺激を与え、全身をバランス良く鍛える事が、理想のボディを手に入れる最短の方法です。

Q.スリムなボディを目指している場合は筋トレは逆効果?

「筋トレをすると、二の腕や脚が太くなるからしたくない。スリムなボディを目指している場合は筋トレは逆効果?」

A.スリムボディを目指していても、筋トレは必須

まず初めに、二の腕や脚にも脂肪は付きますから、その辺りに脂肪が付きやすい「皮下脂肪型」の方は、筋トレによって腕が太くなるよりも、筋トレの効果によって脂肪が削られて細くなる効果の方が期待できます(もちろん、食事をきちんと管理している場合に限ります)。

それとは別に、腕や脚に筋肉が付きやすい人は、体幹が使えていない可能性があります。スクワットで太ももが効いたり、腕立て伏せで腕に効いてしまう方はおそらくそのタイプと言えます。

正しいフォームを専門家から教えてもらうか、体幹を中心としたトレーニングメニューに変更する事で、その悩みは解消されます。逆に、きちんとした筋トレをせず、その状態を放っておくと、日常動作で今の体型が作られているので、ますます腕や脚が太くなってしまいますし、その状態でダイエットをしても、とてもバランスの悪い体型になってしまいます。

スリムなボディを目指しているとしても、筋トレは必須なのです。

偏見に騙されずに正しい方法で魅力的な身体へ

偏見に騙されずに正しい方法で魅力的な身体へ


いかがですか?世の中には筋トレに関する疑問や誤解がまだまだあります。正しい知識と理解の上で、ぜひ筋トレを取り入れてみてください。




※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。