ポイント1. 単語の音声確認をないがしろにしない!
一生懸命に単語を覚えたり、問題集を解いてフランス語検定にチャレンジしたりしているのに、学習開始後1年くらいたっている方でも、フランス語を読むのが苦手という方は結構いらっしゃいます。これはフランス語が初期の段階で、名詞の性や動詞の活用、複雑な文法知識など覚えなければならない学習事項がたくさんあるため、どうしても読みの学習を後回しにしてしまうことが一つの原因でもあります。また単語に関しては英語とかぶるものも多々あるため、似たような単語に関しては「知っている単語」として処理してしまいがちなのも問題と言えます。danserの読みは「ダンサー」ではない
ポイント2.意味理解よりも音声入力を優先させる!
大学や語学スクールに通われている方も、自学自習で勉強されている方も、一度ご自分がお使いになっているフランス語テキストを確認してみてください。おそらく大抵のテキストがモデル会話の提示から始まっていることと思います。この順序を無視して、どうせ新しい単語や文法事項が出てきて意味がわからないのだから、先に単語の意味や会話の日本語訳を確認して理解してから音声を聞こうと順番を変えて学習してはいないでしょうか?あるいは、意味がわかればおしまい、音声までは手が回らなくってという方はいらっしゃいませんか?これまでそのような順番で勉強を行ってきた方は、一度「読む」→「聞く」の順序ではなく「聞く」を最初にもってくる勉強法にチャレンジしてみましょう。例えば単語の読みに関する「文字」と「音」の関係では、gâteau(ガト)、château(シャト)、bateau(バト)という音声を聞いてから綴りをみた場合には、自然とeauは「オ」と読むのだろうと類推できるようになります。このように自分で悩み、考え、規則を見つけていく場合と、単純に規則を教えてもらうのとでは「忘れにくさ」の点でもかなりの違いが出てきます。同様に、長い文章でも「この聞き取れなかった単語はなんだろう?」とまずは考えてみることが大切。最初から正解をみるのではなく、音から入る勉強法を試してみてください。
次ページでは、読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能について考えてみましょう。