設定画面のWEPを利用しない
WEPは、前述のように脆弱性があるので、通常のセットアップでは利用できないようになっている。ただし、ブラウザに「192.168.11.1」などと入力して起動する本体のセットアップには、下図のようにWEPを暗号化として設定できる設定画面が存在することがある。このようなときに、WEPを利用する設定を行わないようにしたい。
ゲストポートの有効利用
顧客サービスのため、お店の無線LANを開放し、来店客にもインターネットを利用できるようにすることもあるだろう。また、自宅に来た友人や親戚に自宅の無線LANでインターネットを使えるようにすることもあるだろう。このような場合は、ゲストポート機能を利用しよう。ゲストポートを設定すると、インターネットへは接続できるが、既設のネットワークには接続できないがようになる。共有に設定しているフォルダがネットワーク内にあっても、ゲストには利用できないので安心だ。
ゲストポート機能は、初期状態では無効になっているので、本体の設定で有効にする必要がある。また、利用する際には、本体の[GUEST]ボタンを押す。
なお、すべての機種にゲストポート機能が装備されている訳ではない。下図は、BuffaloのWXR-2533DHPのゲストポート設定画面だ。
暗号化なしの設定はしない
本体の設定次第では、暗号化を無効にすることもできる。趣味のゲームで使うような場合、取られてはまずいデータもないし、暗号化キーを入力しなくても、すぐにつながるので好都合と感じるかも知れない。しかし、通りすがりの人でも自宅のインターネットを利用できてしまうので、セキュリティ上、非常に問題がある。極端な話、自宅のインターネットが犯罪に利用されれば、痕跡となるIPアドレスの解析で、自宅に捜査が及ぶ可能性も大いにあるのだ。
無用なトラブルに巻き込まれないためにも、暗号化の解除はしないことが原則だ。