フィガロジャポン×三井ホームの住まい方づくり提案

昨今のメディアの多様化によって、家づくりが自分の「住まい方をつくるもの」になってきています。今回はあるサイトを例に、住まい方づくりの視点をご紹介します。

海外のインテリア雑誌のような洗練された写真が多く並び、一見、住宅企業の関連サイトには見えない「My Home,My Life」。20-40代の女性たちに親しまれるスタイル誌「フィガロジャポン」と三井ホームのコラボレーションWEBマガジンです。

ファッションのような感覚で住まいを選ぶ

「“自分らしい家づくりと暮らし”の楽しみ方を提案する」をテーマに、2015年4月よりスタート。世界のインテリアから学ぶ「My Favorite」、暮らしを楽しむためのアイデア集「Idea File」、三井ホームの実例集「Case Study」、三井ホームのモデルハウスをフィガロジャポン編集部がプロデュースした「Styling By Figaro」などのカテゴリがあります。
この中の三井ホームの実例集「Case Study」、三井ホームのモデルハウスをフィガロジャポン編集部がプロデュースした「Styling By Figaro」は、これまででいう、三井ホームの会社サイトにあった実例集やモデルハウス内観集に近いものですが、この「My Home,My Life」の中にあると全く違うコンテンツに見えるのが不思議です。

取材させていただいた三井ホームの加藤奈美さん（営業推進部ブランド・広告グループ主査）によると、「メディアによって写真の撮り方、アングル、モノのスタイリングから全く違うんです」。なるほど。だから同じモデルハウスや部屋の写真でも、まったく違う演出・見せ方が可能になるわけです。

これから家を買う独身女性にも中長期で訴求

これは将来住まい手となるユーザーにとって、同じモデルハウス・同じキッチンでもスタイリングや写真アングル、コンテンツの違いで違う顔を見ることができ、日々のインテリアの選択肢が増えるメリットがあります。

また、「My Home,My Life」は、「住宅インテリア」「三井ホーム」限定でなく、ファッションやグルメなど多彩なコンテンツを持つ「madame FIGARO.jp」にもすぐ飛ぶことができ、ライフスタイルやファッションの文脈の中で記事を読むことができます。

住宅を建築・購入するのは既婚女性のはず。この疑問に対し、加藤さんは「いま独身の方でもいずれ家を建てる時に、『そういえばMy Home,My Lifeで私の好きなデザインイメージがあったっけ』と思い出していただければ嬉しいですね」。

インテリア雑誌風に読める定期発行紙でライフスタイル提案

三井ホームは今夏、「ニュースタイルコレクション」という紙メディアを発行スタート。こちらも「フィガロジャポン」からのメッセージページがあり、海外雑誌のようなノスタルジックモダンインテリアを、ニュースペーパー風ツールで提案しています。

このリアル紙メディアはモデルハウスなどに置いてあり、WEBメディアの両輪で継続的に展開していく予定。時を経ても変わらないデザインと、新しさや今の風を感じるデザイン。後者は時代や社会の雰囲気によって変化しますが、そうした重層的な本格インテリアをこういった定期発行メディアで随時提案してくれるものと期待されます。

家づくりの参考にするメディアの使い方から形態と在り方が変化し、読者である消費者もまたメディアを通じて「住まい方をともに創り上げていく」フローに変わりつつあるのかもしれません。