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ダンサーズ・ヒストリー ABT 相原舞(7ページ目)

“世界一ゴージャスなバレエ団”、アメリカン・バレエ・シアターで活躍する相原舞さん。同団へ入団が許された日本人は3人目と、狭き門を突破して正団員入りを叶えた新進気鋭のダンサーです。相原さんが歩んできたバレリーナへの道程とは? ここでは、相原さんのダンサーズ・ヒストリーをご紹介します!

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド


次のステップを目指して

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2015年

加治屋百合子さんが2014年に退団し、日本人は相原さんと小川華歩さん、そして新たに隅谷健人さんが入団。来日公演の楽しみがまた増えた。
「この前の来日公演のときはコール・ドだったので、今度日本に行くときはもっといい役で踊りたいですね」と相原さん。

次の目標はソリスト。昇格は一年に一度、シーズンの終わりのミーティングの席でディレクターにより発表される。しかし他のカンパニーと違い、ABTはコール・ド、ソリスト、プリンシパルの3つしか階級がない。ゆえに、昇格のチャンスも極端に少ない。
「何年かかるかわからない。だけど頑張って上がれたらと思ってます。今正団員は100人くらいいて、プリンシパルはその頂点。本当にすごいなって思います」

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2015年

先頃ミスティ・コープブランドが黒人女性初のプリンシパルに昇進するなど、人種や肌の色を超え、実力さえあればトップに立てる。そこはニューヨークのカンパニーならではの懐の深さであり、夢を具現化する可能性は大いにある。

「憧れのダンサーは吉田都さん。コンクールで作品を踊るときは、吉田さんのDVDをお手本にしてました。あとジュリー・ケントも本当に涙が出るくらいステキ。優しいし、人間性も完璧ですね。やっぱり人柄って踊りに出るじゃないですか。私も観てるお客さんに何か伝えられたらなって思う。感動だけではなく、何かを届けらるような踊りが踊れるようになれたらなって思っています」


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プロフィール

相原舞
山梨県出身。佐々木三夏バレエアカデミーで佐々木三夏に学ぶ。第38回ローザンヌ国際バレエコンクールでスカラーを獲得し、2010年9月よりドイツ、シュツットガルトのジョン・クランコ・バレエスクールに留学。ドレスデン・バレエの研修生を経て、2013年12月アメリカン・バレエ・シアターに入団。




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