クリエイター奨励プログラムとは

スーパーマリオメーカーの図

クリエイター奨励プログラムに登録した作品は、著作権に関して正式に許諾され、動画の人気に応じて奨励金も貰えます

批判が起きている理由の1つには、ゲーム実況によって動画制作者に利益が発生しているという点も挙げられます。というのも、クリエイター奨励プログラムに登録すると、動画の再生数など人気度に応じて奨励金がニコニコ動画から貰えるのです。このことで、お金目当ての動画が増えてしまった、という批判が出ています。

ただし、任天堂がファンの投稿動画にお金をばら撒いてニコニコ動画のランキングを埋めてしまった、という理解は間違っています。クリエイター奨励プログラムの主な原資はニコニコ動画のプレミアム会員収入であり、作品の許諾をしているメーカーからの協賛ではありません。

本来の仕組みは、プレミアム会員収入の一部を動画投稿者に還元しよう、というものです。そしてその際、著作権がクリアーになっていなければいけない、という条件があるのです。

よって、任天堂がクリエイター奨励プログラムに対応することで、ニコニコ動画のランキングに大きな影響を与えたことは事実ですが、任天堂がお金をばら撒いて動画を集めた、というような話ではありません。任天堂は正式な許諾を与えたにすぎません。


ゲーム業界から見たスーパーマリオメーカー問題

スプラトゥーンの図

スプラトゥーンやスーパーマリオメーカーは、ゲーム業界的にはゲーム実況をうまく味方につけて成功したタイトルと言えるでしょう

さて、クリエイター奨励プログラムが、ニコニコ動画の生態系にどういった影響を与えるか、それは本当に良いことなのか、という議論はニコニコ動画を使う人達の中にあってしかるべきなわけですが、ゲーム業界側からこの状況を考えた場合、スーパーマリオメーカー問題というのは、問題というよりは、大きな成功例として捉えられます。

スプラトゥーンにしろ、スーパーマリオメーカーの場合にしろ、クリエイター奨励プログラムによってファンの実況動画を正式に認めたことは、極めて少ないコストで最大限の効果をあげたマーケティング施策と言えたでしょう。

動画制作者は著作権を侵害することなく、堂々と動画を投稿でき、ゲームに興味がある人は購入前から色んなプレイを観て参考にすることが可能で、そして動画によって作品が盛り上がれば購入する人が増えてメーカーは潤う、ということで、理想的な形でゲームを盛り上げることができます。

その結果、反発する人達が現れた人たちが現れたことは皮肉ではありますが、ニコニコ動画にとってはともかく、ゲーム業界にとっては問題というほど悪いことでもありません。それは、影響の大きさによる副作用のようなものだからです。