ナポリの一等地にある老舗カフェ「ガンブリヌス」

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ナポリ観光の中心、プレビシート広場に面した歴史的カフェ・ガンブリヌス (c)Ewa Kawamura


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19世紀末の内装が保存されている老舗カフェ・ガンブリヌス (c)Ewa Kawamura

ナポリに来たら必ず訪れるであろう観光の中心プレビシート広場は、王宮とナポレオン時代に建設されたサン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会に面してます。その横に今回ご紹介するカフェ・ガンブリヌスがあります。創業は、この店名になる前に遡り、1860-70年代はグラン・カフェ・デュ・パレ・ロワイヤル(王宮)、1880年代はカフェ・ドゥロップ(ヨーロッパ)というカフェ兼レストランでしたが、1890年代になってビール酒場も営業したことにちなみ、ビールの守り神でもある伝説のフランドル王の名をとって「ガンブリヌス」という屋号に。今はカフェとお菓子屋ですが、ナポリの歴史を肌で感じられる格式ある店なので、観光名所として訪れる人々も少なくありません。

ベル・エポック時代の内装がすごい!

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数々のナポリ人画家たちによって描かれたカフェ・ガンブリヌスの内装画 (c)Ewa Kawamura


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長年ナポリ銀行の店舗に貸してしまっていたかつてのカフェ・ガンブリヌスのサロンも、今は元通りに現役復活 (c)Ewa Kawamura

1890年、すぐ近くにあるウンベルト1世のガレリアの建設にも関わった建築家、アントニオ・クッリ(Antonio Curri、1848-1916)が、内装を担当し、一新して豪華になりました。数々の彫刻や、ナポリの画家たちの筆になる風俗画で内部が装飾。当時はカフェ・シャンタン(歌付きの文芸ショー)も行われ、教養人たちのたまり場となり、ダヌンツィオ、オスカー・ワイルド、ベネデット・クローチェ、マティルデ・セーラオ、ヘミングウェイなど、内外数々の有名な文学者たちがやってきました。

オリジナルのナポリ・コーヒーが楽しめる

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ガンブリヌスのカッフェ・マッキアートとレモン・シャーベット (c)Ewa Kawamura


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パスティッチェリア(お菓子屋)部門も充実しているカフェ・ガンブリヌス (c)Ewa Kawamura

ここでのマストは、やはりエスプレッソ。ナポリ独特の濃く深い味わいのコーヒーは、ここならではのオリジナルブレンド。ナポリのババやスフォリアテッラなどの伝統菓子やジェラートも一通り揃っており、レモンやオレンジ皮をくりぬいた柑橘類のシャーベットはおススメです。なおガンブリヌスでは、カフェ・ソスペーゾ(caffè sospeso)と呼ばれるナポリの伝統的な「おごりコーヒー制度」も現役です。貧しい人が無料でコーヒーを飲めるように、金銭的余裕のある人が前払いをするナポリ独自のシステムで、一時絶滅しかけましたが近年復活しました。ナポリに来た際は、深い歴史と美味しさの詰まったカフェ・ガンブリヌスをぜひ堪能してください!

<DATA>
Gran Caffè Gambrinus(グラン・カフェ・ガンブリヌス)
住所:Piazza Trieste E Trento, 80132 Napoli
TEL:+39 081 417582 
アクセス:ナポリの中心、プレビシート広場、王宮、サン・カルロ劇場、ウンベルト1世のガレリアから徒歩1分
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