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シルヴィ・ギエム高松宮殿下記念世界文化賞受賞!(2ページ目)

シルヴィ・ギエムが2015年第27回高松宮殿下記念世界文化賞を受賞! 今年末の引退公演を前に来日し、授賞式典に臨みました。ここでは、受賞式および記者会見の模様をお届けします!

小野寺 悦子

小野寺 悦子

バレエ ガイド

ダンス専門誌、劇場・カンパニー広報誌、公演プログラム、ウェブなどで執筆するほか、舞台・映画などエンターテインメント全般のインタビュー&執筆など幅広いジャンルで活動している。

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ギエムさんにとって身体とは? 

ギエム>身体には毎日本当に感謝しています。この身体を通して多くの喜びを得ることができました。しかし、若い頃から身体にはしっかり気をつけていないといけない、ケアをしないといけないということにも気づきました。身体は複雑であり、しっかり耳を傾け、注意してあげる必要があります。そういう意識があってはじめて、舞台で自由に調和が取れた状態で身体を使うことができるのです。

若い頃は“年を重ねると肉体的に痛みを感じたり、朝起きるのが辛いと感じるようになるんだろうな”と想像していました。でもあるときそれは年齢によるものではなく、どれだけ稽古を積むかによるのだということに気づきました。というのも、フォーサイスの作品を24歳のときに踊りましたが、朝起きると歩くのも辛いくらい大変だったんです(笑)。どういうリスクが伴うかわかれば正しいケアができるし、身体にどういう変化が起こるかわかるようになります。

マッサージがとても有益だと教わったので、マッサージは欠かさずしています。食事にしても、食べ方、食べるタイミングにも注意を払っています。その結果、今もとても調子がいいです。

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(C) TOKIKO FURUTA


身体を使った最高レベルの表現を通して、自身の人生に得たものとは何だと考えますか? 

ギエム>私はダンスを通していろいろなことを学んできました。ひとりの女性が成長すると同時に、ダンサーとしても成長してきたと思っています。大好きなダンスという職業を通して、観客、振付家、劇場で働くスタッフのみなさんなど多くの人々との出会いを通して、人生、世の中というものを学んできました。

ひとつひとつの経験を小石のように積み上げていくことで、今の私をつくり上げてきたような気がしています。さまざまな経験を通して成長し、考えが深まりました。出会いを通してダンスを表現することができたと思っています。

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(C) TOKIKO FURUTA



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