これも、ないものは作るしかなかった!
Brift Hの”THE CREANER”です。向かって左が”SOFT” で右が”STRONG”。液体の色の微妙な違いが、そのまま性能の違いと言うか役割の違いを示しています。1瓶それぞれ税込み2160円 (Brift H TEL:03-3797-0373)
長谷川氏によると、こちらも乳化性クリームと同様に、既存の市販品に「これだ!」を結局見つけられていない用品の典型なのだとか。洗浄力がいまいち弱かったり、逆に少しでも使い方を誤ると汚れを落とすどころかシミになったり革を痛めてしまったり…… 実はこれ、多くの読者の皆さんも悩まれたり、一度は失敗を経験している案件ではないでしょうか? 私(飯野)も汚れ落としについては、革靴のお手入れに関する一つの大きな難関なのかな? との思いが強いです。
汚れだけでなく古くなった乳化性クリーム、そして鏡面磨き=油性ワックスの膜を除去することも当然考慮に入れた結果、彼が出した結論はこうでした。「1つに纏めようとするから無理が出る。性格の異なるものを、2つ作ろう!」と言うことで、クリーナーに関しては敢えて“SOFT”と”STRONG”の2種類を作ることになった訳です。
そうした経緯で誕生した”THE CREANER”、”SOFT”は普段使いのクリーナーとして、洗浄力と革質の保護の双方のバランスを考えたタイプです。一方”STRONG”はBrift Hで用いているものと同様の言わば「プロ仕様」。落ち難い汚れやワックスの層を確実に除去すべく、洗浄力を最重視したタイプとなっています。どちらも主成分は水・アルコール・有機溶剤そして前回ご紹介したナチュラルの”THE CREAM”と全く同じで、その配合率を変えることで、役割を変化させています。
では使用感は如何に? 次のページでご紹介しますので!