アンビリーバブルといえば、パリの同時多発テロ。言葉を失いました…。犠牲者の方々のご冥福をお祈りし、その家族や友人の方たちの心境を想い、また、いろんなことを考えさせられ、沈痛な気持ちに…。
そんななか、マドンナが公演中に行ったスピーチの映像が届き、胸を打たれました。「世界を変える方法は、単純に日々の基準にしたがってお互いを扱う関係を変えること。私たちはすべての人々を尊厳と敬意をもって接することから始めなければならない。それこそが世界を変える唯一の方法なの。世界を変えることができるのは愛だけなのよ」
スピーチ素晴らしかった! 姐さん、ありがとう!
まず、ハロウィンの10月31日には、横浜でレインボーフェスタが初開催されました(ロケーションが最高だったり、ステージやブースがとても充実していたり、みなとみらいの観覧車がレインボーに輝いたり、なんと出口近くの建物にドラァグクィーンの顔がプロジェクションされていたり…素晴らしいイベントでした)。同じ日に名古屋では4回目のパレードが開催され、台北ではパレードに史上最高の8万人が参加しました。
パレードといえば、11/22に福岡で「九州レインボープライド2015」が開催されます。昨年とは違う実行委員会で、「未来の全ての子どもたちのために」というテーマを掲げ、福岡の街を行進します。前日には「OUT IN JAPAN」撮影会が、翌日には虹色ダイバーシティの村木さんや『同性婚』の著者でもある弁護士の南和行さんを迎えてのLGBTシンポジウムも開催されます。また、同じ11/22に東京では「東京大行進」が行われます。レイシズム(人種差別)に抗議し、レインボーフラッグもはためく、力強くも平和的なパレード。まさに『パレードへようこそ!』のように、東京やソウルのプライドとも連帯してきた方たちとともに、新宿の街を歩きましょう。
話は変わりますが、毎週水曜に放送中のドラマ『偽装の夫婦』(日テレ)、なかなかいいですね。先週の放送(第6話)では、しおり(ユウちゃんのお母さん)を障害者にした元夫(DV男)がユウちゃんを誘拐し、しおり(ユウちゃんのお母さん)がレズビアンだと言うと、こんな親の元でユウを育てられるか!と激怒(ホモフォビアまるだし)、そこに超治がゲイだとカミングアウトし、傷つくのはみんな同じ、人間だから、と語り…。胸が熱くなる展開でした。世間の方たちはきっと、あんな暴力野郎と暮らすより、ゲイやレズビアンの家族のほうがよっぽど幸せだと思えたハズ。(ちなみにフジテレビは『トランジット』という女性同士の恋愛をフィーチャーしたドラマも放送中。そちらも合わせてどうぞ)
それから、現在開催中の「春画展」。激しくオススメします。当代一流の浮世絵画家たちがこぞって描いていた春画が、大英博物館を経由してようやく日本で展示できるようになったわけですが(今まで展示できなかったことが、近代日本のある部分の本質を象徴している気がします)、一点の曇りもなく性を謳歌している(全肯定している)様が本当に素晴らしいです。女性どうしの絵もあったりして、感銘を受けました。
前置きはこれくらいにして。今月は、渋谷区・世田谷区のパートナーシップ証明のこと、生保などさまざまな会社も動きはじめたということ、世界エイズデー関連のこと、橋口監督の新作映画『恋人たち』のことをお伝えします。寒さが身にしみる季節、少しでも心があったかくなってくれたら……という願いを込めて。