祝!関西レインボーパレード10周年
みんなの思いを乗せたレインボーカラーの風船が青空に…
関パレは2年前から扇町公園でレインボーフェスタというイベントとセットで開催されるようになり、以前MASH大阪が開催していた「PluS+」を彷彿させる、ステージやブースも充実したお祭りに生まれ変わりました。今年は東ちづるさんが矢野マイケルさん(国内のラップ選手権で優勝した、ガーナと日本のハーフの方。カッコよかったです)と公式テーマソングの「Get in touch!」を歌い、アポテケさん(本当にいいライブでした)、ピンクレゲイーさん(聴覚障害をもつゲイのユニット。微笑ましいし、ちょっと感動させてくれます)、NSM=さん(名古屋のセクマイ女性のグループ)、虹組ファイツさん(全国的に活躍するゲイアイドルグループ)らが登場し、ステージを盛り上げました。
広場にも色とりどりのブースが並びました。アムネスティ・インターナショナル日本、虹色ダイバーシティ、EMA日本、G-FRONT関西、コミュニティーセンターdistaといった団体のほか、Google、CASSAROS(全国のプライドに出展してくださっている素晴らしい会社です)、ホテルグランヴィア京都、Out Asia TravelなどのIGLTA加盟企業、ゲイ・ウェディングの会社なども目立ちました。また、堂山のゲイバーの合同ブース、堂山町会、淀川区役所・都島区役所職員有志、仲パレpresentsあらい商店など、食べ物や飲み物を提供してくれるところも多く、日がな一日、広場で過ごすこともできるようになっていました。
記念すべき10回目となるパレードの方は、この日の夜に開催されたゴージャスなゲイナイト「TARZA」がドラァグクイーンを乗せたフロートで盛り上げたほか(ベビー・ヴァギーさんのMCが楽しかったです)、アポテケさんのいい感じに素敵な音楽とたくさんのレインボーフラッグで魅了したフロートが印象的で、900名超の方々が思い思いのスタイルで天神橋筋~都島通~堂山~扇町通を晴れやかに行進しました。ちょっと一目惚れしそうなガタイ野郎系イケメン、セクシーな格好のゲイの方、女の子たち、トランスの方たち、子連れのファミリー、外国人の方たち、大きなレインボーフラッグをもった集団、プラカードを掲げて歩く方など、本当に自由で多彩でカラフルなパレードでした。公園に帰着後、ライブやショーをはさんで、実行委員の方からご挨拶があって、最後にレインボーの風船を一斉に空に放ちました。
関パレがいいなあと思うのは、「私たちの、私たちによる、私たちのためのレインボーパレード」という感じがするからです。東京の初期の頃がそうだったように、手作り感満載で、あたたかさや祝福感に満ちていて、参加者が心から歓迎されていると思えるような…一言で言い換えると、セクシュアルマイノリティのためのコミュニティ・イベントなんですよね。実行委員のみなさんは本当に大変だったと思いますが(おつかれさまでした&ありがとうございました)、これからもぜひ、続けていってほしいという気持ちを込めて、帰りに1000円札を募金箱に入れました。