「この6人にまたみなさんが素敵な景色を見せてあげてほしい」
続くMCでは「佳奈との思い出トラベルネッサンス」と題して橋本佳奈の思い出を7人で語りあう。さぞ彼女について良い話が……と思いきや「いつも水筒持ってるよね。ペットボトルにお金出したくないから」(石野)、「かなぼんは人のものをもらいすぎ!」(南端)、「帰り一緒なんですけど、安いルートに付き合わされる」(新井乃亜)と過去のケチ話に終始。その中で「ネーミングセンスがある! 石野の自己紹介とか、あと百岡古宵のあだ名”こよばあ”もかなぼんが考えた!」と持ち上げる展開になるも、橋本自ら「これからは1人500円くらい払ってください!」とやはりケチ話に。それもどこか可愛げに見えるところが彼女ならではの魅力か。
「わたしは特に歌がうまいわけでもなく、ダンスが上手というわけでもなく、1000年に一度の美少女というわけでもなかったのですが、なぜかアイドルネッサンスに選んでいただき、そこからわたしの今までの人生では考えられなかった、夢のような生活がはじまりました」と本来考えていなかったアイドルの道の始まりを思い返しつつ、その道で出会った厳しさと優しさを語る。「正直つらい時もありました。『わたしはアイドルネッサンスになって何が出来るのか』と思いながらステージに立っていた時も正直あって。歌やダンスで伝えることもできないわたしは『どうしたらいいんだ』って悩んでた時もあって。でもそんな中でハモリに出会って、細かい所まで見てくださる温かい方に支えられながら、無事今日を迎える事ができました」。
そしてこの卒業公演を締めるのは、この日初公開の新曲。彼女のソロパートで始まった曲、それはTHE HIGH-LOWSのカバー『日曜日よりの使者』。最後はメンバーとファン全員による「シャラララ、シャラララーラ……」の大合唱が会場を包み込む。一見ちょっと眠そうで、実際は常にメンバーとファンに向けて日曜の日向のようなあたたかな眼差しを向けていた彼女の卒業公演に似合いのナンバーだった。