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火災保険の契約手続、保険料が上がる前に見直すべき?(2ページ目)

「近いうちに火災保険料が上がるので、契約を見直した方がよいと言われた」……そんな時、どうすればいいでしょうか? 今回は、相談事例形式で火災保険見直しの要・不要の実際を見ていきます。

清水 香

執筆者:清水 香

火災保険の選び方ガイド

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一方、長崎県の実家では、来月以降2万円近い値上がりに!

木造住宅

地域によって火災保険料のアップダウンが異なる

Xさん 私の家の火災保険料は来月以降、下がることが分かりましたが、保険料のアップダウンは地域によって変わるのですよね。この機会に、長崎県にある実家の家の火災保険も確認しておきたいのですが……。

清水 おっしゃる通りで、火災保険料は都道府県で変わってきます。長崎県のご実家の見積もりは以下です。

【長崎県 木造住宅の例】(2015年10月に行われた火災保険料改定時)
長崎県の木造住宅(H構造)/保険期間は5年、保険料一括支払い/商品はセゾン自動車火災「じぶんでえらべる火災保険」で試算。(※クリックすると拡大します)

長崎県の木造住宅(H構造)/保険期間は5年、保険料一括支払い/商品はセゾン自動車火災「じぶんでえらべる火災保険」で試算。(※クリックで拡大)


Xさん こちらは2万円近く上がってますね。高くなったといっても、東京より安いですが。

清水 そうですね。火災保険料は上がりましたが、長崎は地震保険料が東京よりも安いんです。そのためトータルで見ると、火災保険が値上がりしてもまだ東京より安いんですね。

Xさん 実家の場合は、来月以降の保険料が上がると確認できたので、今月中に契約を見直すのはアリですね。でも、一括払いがトクとはいえ、やっぱり保険料は結構まとまると負担が大きいなあ。

 

火災保険の「長期年払い」で保険料を節約

清水 保険会社によっては、「長期年払い」ができるところもあります。長期の保険期間で、保険料を年払いとするものです。たとえば、ご実家を10年の長期年払いにすると、上表と同条件の年払保険料は6万4250円。保険期間が1年の場合は7万450円ですから、負担は年間6000円近く抑えられますね。

Xさん 結構違うんですね。契約時の保険料負担を抑えながら、割引が受けられるならそちらのほうがいいかなあ。

清水 ただし10年年払いにすると、地震保険料は毎年更新となります。ですから、これから地震保険料が改定となると、以降の地震保険料が変わり、トータルで支払う保険料も変わってきます。

Xさん なるほど。

清水 合わせて、火災保険ではどのような補償を確保するかでも保険料は変わるので、この機会に確認してみてください。ご実家のハザードマップもぜひ取り寄せて確認しましょう。

※文中および表中に記した保険料は、2015年10月前後に行われた相談で用いられた参考値です。


【今回のポイント】
・火災保険料の改定が行われるときでも、都道府県すべてで上がるとは限らず、下がる場合もある
・保険料は補償内容や保険期間など、条件によって変わってくる。適宜見直しを!
・保険期間が長いほど保険料の割引がきく。長期年払いでも保険料は抑えられる


【関連リンク】
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