一方、長崎県の実家では、来月以降2万円近い値上がりに!
地域によって火災保険料のアップダウンが異なる
清水 おっしゃる通りで、火災保険料は都道府県で変わってきます。長崎県のご実家の見積もりは以下です。
【長崎県 木造住宅の例】(2015年10月に行われた火災保険料改定時)
Xさん こちらは2万円近く上がってますね。高くなったといっても、東京より安いですが。
清水 そうですね。火災保険料は上がりましたが、長崎は地震保険料が東京よりも安いんです。そのためトータルで見ると、火災保険が値上がりしてもまだ東京より安いんですね。
Xさん 実家の場合は、来月以降の保険料が上がると確認できたので、今月中に契約を見直すのはアリですね。でも、一括払いがトクとはいえ、やっぱり保険料は結構まとまると負担が大きいなあ。
火災保険の「長期年払い」で保険料を節約
清水 保険会社によっては、「長期年払い」ができるところもあります。長期の保険期間で、保険料を年払いとするものです。たとえば、ご実家を10年の長期年払いにすると、上表と同条件の年払保険料は6万4250円。保険期間が1年の場合は7万450円ですから、負担は年間6000円近く抑えられますね。Xさん 結構違うんですね。契約時の保険料負担を抑えながら、割引が受けられるならそちらのほうがいいかなあ。
清水 ただし10年年払いにすると、地震保険料は毎年更新となります。ですから、これから地震保険料が改定となると、以降の地震保険料が変わり、トータルで支払う保険料も変わってきます。
Xさん なるほど。
清水 合わせて、火災保険ではどのような補償を確保するかでも保険料は変わるので、この機会に確認してみてください。ご実家のハザードマップもぜひ取り寄せて確認しましょう。
※文中および表中に記した保険料は、2015年10月前後に行われた相談で用いられた参考値です。
【今回のポイント】
・火災保険料の改定が行われるときでも、都道府県すべてで上がるとは限らず、下がる場合もある
・保険料は補償内容や保険期間など、条件によって変わってくる。適宜見直しを!
・保険期間が長いほど保険料の割引がきく。長期年払いでも保険料は抑えられる
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