「10月以降は火災保険料が高くなる」と言われたが…

電卓と数字

本当に高くなるの?

Xさん 10月から火災保険料が上がるから、9月中に保険の見直しをした方がトクではと保険代理店に勧められました。新聞記事にも、10月から値上げになると書いてあったので、やはり検討が必要かと考えています。

清水 はい、確かに10月から、火災保険料は全国平均では値上げになります。ただ、住んでいる場所や住宅の構造によっては、下がるケースもあるんです。9月中に見直した方がよいかどうかは、具体的に保険料試算をされるのが一番です。さっそく、ある商品を例に、Xさんが9月中に契約した場合、および10月以降に契約した場合の火災保険料を比較してみましょう。

Xさん まずは数字で比較することが大切ですね。

10月以降の火災保険料のほうが約1.4万円安くなった

清水 右は東京在住のXさんが9月中に契約した場合、左は10月以降に契約した場合の見積もりです。保険期間は5年、住宅建物2000万円、家財1000万円。いずれも地震保険が付帯してあります。

Xさん あれ、10月以降のほうが安いですね。

■東京 木造住宅の例
火災保険の見直し比較表

東京都の木造住宅(H構造)/保険期間は5年、保険料一括払/商品はセゾン自動車火災「じぶんでえらべる火災保険」で試算 *クリックすると拡大します


清水 そうですね。東京都にある木造住宅に住むXさんの場合、同様の条件なら10月以降の保険料の方が安くなりますから、9月中に見直しを急がなくてもよさそうですね。

Xさん てっきり、高くなるものだと思い込んでいました。思い込みって怖いですね。

清水 火災保険の契約先に、現在の保険と同条件の10月以降の見積もりを依頼して、確認してみてください。保険期間などの条件によっても保険料は変わってきますので、条件をよく確認してください。

火災保険は保険期間が長いほうがお得?

Xさん そういえば、保険期間が長い方が保険料は安くなるとも言われましたが。

清水 火災保険は、保険期間が長期になるほど高い割引が適用されます。長期の保険期間で保険料を一括払すれば、同条件で1年ごとに更新した場合と比較して総額の保険料は安くなります。

9月末までは、最長36年間の保険期間が設定できる保険会社もあり、その場合は1年間の火災保険料の約25年分で36年間の補償が得られます。ただし、10月以降はおおむね10年が最長となるため、9月中の長期契約を勧められることもあるようです。

Xさん でも、現在の年間保険料が8万円強だから、36年分というと一括払いで必要になる保険料は200万円ぐらい? いくら安くなると言っても、それは厳しいかなあ。

火災保険の超長期契約での注意点

電卓を持っている女性

「火災保険、どんな契約だったけ?」と忘れてしまうことも

清水 今の負担額が重くなりすぎるのもそうですが、超長期の契約にする場合には注意が必要な点もあります。それは、火災保険の契約後が長年、契約しっぱなしになってしまうことが多い点です。

36年間ともなれば、その間に建て増しや建て替えをする可能性もありますし、引っ越す可能性もあります。それに、災害で被災したとき、「どの保険会社で契約したっけ?」といったことになると保険金の請求も遅れてしまって生活再建に支障が出かねません。

Xさん なるほど…。あまりに長期だと、私も今は覚えていてもおそらく忘れてしまうでしょうね。

清水 火災保険期間の途中で保険を解約した場合、残りの保険期間分の保険料は戻ってきます。引っ越すなど事情が変わった時に、火災保険の解約手続きが確実にできればいいのですが、思い出さずにそのままにしている人は決して少なくないように思います。その点は、ぜひ知っておいていただきたいですね。

次は、Xさんの実家(長崎県)での火災保険料の比較を見てみましょう。