イベント概要
表彰式で講評を述べる石原氏
第2回目となる今年のコンテストは『未来に残したい風景』をテーマに、「近代的な発想の庭・アーバンガーデン」と、「職人の技術の粋を集めた庭・アーティザンガーデン」の2つの部門でそれぞれ競われました。
審査は株式会社花卉園芸新聞社の浅田秀逸氏、英国王立園芸協会日本支部理事の佐藤勇武氏、ジャパン・フラワーネットワーク株式会社の高橋正行氏、そして審査委員長として石原和幸氏という4氏によって行われました。
アーティザン部門受賞者の記念撮影
審査委員長の総評として、昨年よりもレベルアップした作品が集まり、そのクオリティの高さは世界に誇れるものであるとの言葉がありました。
賞に関しては作品が壊れる危険などはないか、植物が傷んでいないか、「景」の一つとなる水が止まっていないか…といった点を重視しながら、最終的には多数決となったものの僅差であったことが明かされました。
今回はこの選手権に出展された素晴らしいガーデン作品の数々を、会場を歩いている感じでご紹介していきます!
アーバンガーデン部門の作品
アーバンガーデン部門には、10点の作品が並びました。内一点は過日開催された、学生たちによる「ガーデニング甲子園」で優勝を獲得した庭です。今年はどんな庭が集まったのか、わくわくしながら会場となる「フラワー&ガーデン森の風」の園路を道なりに進むと、ほどなくアーバンガーデン部門の作品が見えてきました!
◆北海道・株式会社いずみガーデン「未来に広がる世界」
こちらの庭では、やはりこの石造りのバーベキューコンロが目を引きますよね。
一般には入手しにくいものだと思いますが、フォーカルポイントの役割は十分果たしたようです。背景にカガミを使った手法は、昨年アーティザン部門で優勝した「いずみガーデン」らしさでしょうか。
◆茨城県・山本建設株式会社「月見で一杯」
昨年に続いての銅賞に輝いた山本建設の作品コンセプトは、十五夜をイメージしています。
杉皮を貼った板塀が印象的ですね。ちょっと一献…、そんな小物演出を縁台にでも置いていたら、タイトルを見なくても雰囲気が伝わったかもしれません。
◆北海道新十津川農業高校「ふるさとの庭」
こちらは前述の「第1回ガーデニング甲子園」優勝作品です。今回の選手権ではプロの作品と競って、見事、銀賞に輝きました!
「ガーデニング甲子園」は、同会場で学生たちが夏休みの7月21日~23日に施工、7月25日~8月9日の間に10校の作品が一般公開されました。ガイドは7月29日に伺いましたが、そのレベルの高さには驚かされました。ここから新たなガーデンデザイナーが誕生するのも、そう遠くないかもしれませんね。
この時に出展された作品の画像は、「フラワー&ガーデン森の風 Facebook」で見ることができます。また、ガイドの個人ブログにも掲載させていただいております。
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