輸入車/注目の輸入車試乗レポート

輸入クロスオーバーモデルの選び方 ジャンル別に解説(3ページ目)

趣味のあり方や生活スタイルが多様化、クルマもスタンダードなキャラ分けだけでは成立しづらいマーケットになっている現代。 “いいとこ取り”をしたデザインや性能のクロスオーバーモデルが増えている。今回は比較的新しい、ハッチバック/ ワゴン×SUV、セダン×クーペ、セダン×ワゴンのオススメを紹介する。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

流行りの“4ドアクーペ” セダン×クーペ

メルセデス・ベンツCLSクラス

後席の居住性など、セダンとしての機能よりデザインを優先した、スタイリッシュなメルセデス・ベンツCLSクラス。現行モデルとなる2代目はよりダイナミックなデザインに。価格は765万~1884万円


SUV系クロスオーバーから離れてみると、ラインナップはさらに個性的だ。たとえば、昨今は流行りのデザインとして、セダンとクーペの融合、すなわち“4ドアクーペ”がある。

背の低いスタイリッシュな4ドアというカテゴリーは国産車がその嚆矢(こうし)と言えるが、スポーツクーペの美しさを見事に融合してみせたのは、メルセデス・ベンツCLSクラスが最初であった。

メルセデス・ベンツCLAクラス

FFプラットフォームを用いたコンパクト4ドアクーペ、メルセデス・ベンツCLAクラス。人気のCLSクラスの弟分として、若々しくパーソナルな印象に。価格は351万~759万円


欧州Dセグ、Eセグ相当のクラスに人気モデルが集中する。最近ではメルセデス・ベンツCLAクラスの人気が圧倒的。けれども、個人的にはFFベースのスタイリッシュサルーンは成立しづらいと思っている。フロントホイールハウスの位置がどうしてもキャビンに近づくために、真横からみたスタイル(前後の割合)が不自然になってしまうからだ。その点、CLSクラスは間違いなく格好いい。

BMW4シリーズ グランクーペ

クーペの4シリーズに加わった4ドアクーペのBMW4シリーズ グランクーペ。クーペよりルーフラインを112mm、ルーフ最高部を12mm延長することで後席の居住性を高めた。価格は516万~803万円


オススメは4シリーズおよび6シリーズのグランクーペ。いずれもセダンとクーペのいいところどりという意味では、性能、デザインとも上手にクロスオーバーさせている。

次のページではスタイリッシュなセダン×ステーションワゴンについて

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