輸入車/注目の輸入車試乗レポート

輸入クロスオーバーモデルの選び方 ジャンル別に解説(4ページ目)

趣味のあり方や生活スタイルが多様化、クルマもスタンダードなキャラ分けだけでは成立しづらいマーケットになっている現代。 “いいとこ取り”をしたデザインや性能のクロスオーバーモデルが増えている。今回は比較的新しい、ハッチバック/ ワゴン×SUV、セダン×クーペ、セダン×ワゴンのオススメを紹介する。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

スタイリッシュなセダン×ステーションワゴン

メルセデス・ベンツCLSシューティングブレーク

CLSをベースとしたスタイリッシュな“スポーツクーペツアラー、メルセデス・ベンツCLSシューティングブレーク。ラゲージにウッドフロアを用意するなどラグジュアリーな仕立て。価格は791万~1918万円


ヨーロッパ市場ではかつて、5ドアハッチバックサルーンが人気を博した時代があった。セダンの汎用性は捨て難いけれども、積載量はある程度欲しい、というニーズに応えたもので、人気を博した結果、スタイリッシュなステーションワゴンへとカテゴリーが昇華されていった。

現在のステーションワゴンは、昔のように角張ったスタイルは皆無で、一様になだらかなエンドピラー(それゆえ荷室の使い勝手にはある程度の制約がある)をもつ。5ドアハッチバックセダンの発展進化したスタイルだ。

格好いいステーションワゴンが普通のワゴンスタイルに思えてくると、“もう少し格好重視”という、またまたわがままなニーズも誕生するものだ。メルセデス・ベンツが展開するシューティングブレークシリーズなどはその際たるもの。

BMW5シリーズ グランツーリズモ

ロングドライブを得意とするBMW5シリーズ グランツーリズモ。7シリーズをベースにセダンの機能性や走り、SUVの多様性などを併せもつ。価格は763万~1230万円


CLSシューティングブレーク
は、ステータス性も高く、パワートレインも豊富で、何より抜群の存在感あるスタイリングを有する。スタイリッシュな“サルーンワゴン”として最もオススメであることは間違いないけれども、同じクラスのアウディA7スポーツバックやBMW5シリーズGTも、その完成度の高さでは勝るとも劣らない。特に5シリーズGTのグランドツーリング性能は、その名の通り、群を抜く。スタイル優先ではなく、たとえばVIPの送迎用に使うような場面などでは最高のクルマである。

シトロエンDS5

DSラインのフラッグシップ、シトロエンDS5。クーペのようなスタイルに、GTとワゴンを融合させたフォルムを併せ持つというスタイルに。価格は438.6万円


コンパクトなモデルならシトロエンDS5という面白い存在がある。シトロエンのDSシリーズといえば、それこそクロスオーバーの権化のような存在で、どのモデルも既存のカテゴリーに収まり切らない個性的なスタイリングを有する。人とは違うクルマに乗りたいというなら、まずはDSシリーズを見に行ってほしい。ちなみに、長距離移動のパートナーとしてもDS4やDS5は極めて優秀で、ドイツ車よりも場合によっては疲れない。

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