さらにスタイルを磨いた、ブランドの常識を覆した革新的モデル

メルセデス・ベンツCLSクラス

2011年に登場した“4ドアクーペ”の2代目。照明機能の全てにLEDを用いたフルLEDヘッドライトが特徴的、LEDは片側だけで71個使われている。サイズは全長4940×全幅1881×全高1416mm(CLS350)、ホイールベースは2874mm。価格はCLS350が930万円、CLS63AMGが1625万円

メルセデス・ベンツCLSクラス

最高出力306psの新型3.5リッター直噴V6エンジンはリーンバーン(希薄燃料)方式を採用、燃費を33%、CO2排出量を34%軽減している。アイドリングストップ機構も備わった

セダンならセダンとしての機能をまずは最重視して造る――それがメルセデス・ベンツというブランドの常識だった。

その常識が崩れたのは、初代CLSクラスがデビューしたときで、世界中のメルセデス・ベンツユーザーやファンが驚いたものだ。

CLSクラスが、セダンとしての機能(たとえば後席の居住性)を犠牲にして、デザインを優先したクルマだったからである。そのコンセプトは大いに新しい顧客を魅了し、4ドアクーペという新たなジャンル(もっとも日本には'80年代から'90年代にかけて、背の低いコンパクトセダンブームがあったものだが)を築くに至った。

メルセデス・ベンツCLSクラス

運転席ドアから助手席ドアまでの高い位置にラインを走らせるラップアラウンドデザインを採用。本革シートが標準で備わる

当然、ベンツに続け、とばかりに、各ブランドから背の低いサルーンが登場する。2代目へとモデルチェンジするにあたって、メルセデス・ベンツは“誰がこのコンセプトの言い出しっぺであったのか”を再び世に知らしめるべく、キープコンセプトながらより強力なスタイリングを第2世代CLSクラスに与えて、デビューさせたのだ。

一新されたパワートレインなど、ハードテクノロジーは最先端をいく。エコ性能を盛り込んだ350が最もオススメ。遅れて国内に導入されるであろう550を待つならいっそ63AMGを買った方がいい。乗り心地は550の方が圧倒的にいいのだが……。

メルセデス・ベンツCLSクラス

ハイパフォーマンスモデルのCLS63AMG。AMGが新開発した最高出力557psの5.5リッター直噴ツインターボエンジンに7速スピードシフトを組み合わせる。サイズは全長4996×全幅1881×全高1406mm

先代に比べて、後席2座のスペースは広がった。4人乗りとして十分に使えるが、実際にはクーペのように2人乗りで使うシーンがお似合いだ。2ドアクーペほどの派手さは要らない、けれどもスペシャリティが欲しい、というユーザーにはもってこいである。

色気のある唯一の4ドアメルセデスだ。


 

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