幅広いラインナップをもつブランドの“核”

メルセデス・ベンツEクラス

日本ではサルーンが2009年、ステーションワゴンが2010年にモデルチェンジを果たした、メルセデス・ベンツの主力モデル。1.8リッター直噴ターボエンジン(CGI)を搭載するE250CGIブルーエフィシェンシー(サルーン634万円、ワゴン669万円)から、5.5リッターV8を搭載するE550(サルーン1080万円、ワゴン1115万円)までそれぞれ6グレード、さらにハイパフォーマンスモデルE63AMG(サルーン1495万円、ワゴン1530万円)をラインナップする

メルセデス・ベンツEクラス

最高出力211ps/最大トルク540Nmを発生する3リッター直噴ディーゼルターボを搭載したE350ブルーテック(サルーン798万円、ワゴン833万円)もラインナップ。尿素水溶液(アドブルー)を噴射して窒素酸化物(NOX)を大幅に削減する尿素SCR(選択型触媒還元)を備える

メルセデス・ベンツの大黒柱ともいうべきモデルである。本国ドイツではタクシーとしても大活躍するほどで、日本におけるトヨタクラウンとよく似た位置づけ。サルーンとしての使い勝手はもちろんのこと、耐久性も非常に高く、安全装備も豊富、それゆえアッパーミドルクラスサルーンのスタンダートとして世界にその名を轟かす。とはいえ、クラウンとの最大の違いは、高速安定性の高さだろう。時速100km/hまででいい国のセダンと、時速200km/hが必要な国のセダンは、当然“中身”が違う。

サルーンとステーションワゴンの2種類を用意するのはCクラスと同じ。エンジンバリエーションも4気筒から8気筒、ディーゼルまで、幅広く揃っている。4WDモデルもある。そういう点からみても、このクルマがメルセデス・ベンツにとって“核”となるモデルであることがわかるはず。

メルセデス・ベンツE63AMG

Eクラスをベースとしたハイパフォーマンスモデル、E63AMG。AMGが独自開発した、最高出力524psを発生する6.2リッターV8エンジンを搭載する。価格はサルーンが1495万円、ワゴンが1530万円

乗った感覚は、搭載エンジンによって随分と違う。もっともバランスがいいのは、300。250は必要十分で大きな不満はないが、Eクラスにしてはやや“軽い”。やはりEクラスには6気筒がお似合い。

特に350CDIのパフォーマンスは、特に日常領域において圧倒的。力強い。ガソリンの350よりもオススメ。V8の550に乗るのは、本当にお金の余裕がある人。そこまで頑張って出すなら、普通はもうちょっと頑張って63AMGを買うだろう。その方がリセールバリューも期待できる。

Eクラスは、カテゴリーのスタンダードというよりもむしろ、乗用車のスタンダード。

メルセデス・ベンツEクラス

Cクラスのプラットフォームを用いつつ機能、性能、質感などはEクラスとして仕上げられたクーペ/カブリオレもラインナップされる

それゆえ、Eクラスを買うということは、全てに渡って満足を得るということに他ならない。逆にいえば、Eクラスに代わる自動車への欲求が急速にしぼむ。趣味のクルマをもう1台、手元に置いておくことをオススメしたい。あなたがもし、クルマ好きであれば。

 

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