エントリーにおススメのサルーン&ワゴン

メルセデス・ベンツCクラス

2007年にフルモデルチェンジを果たした、190から4世代目となるコンパクトサルーン&ステーションワゴン。日本市場では1.8リッター直噴ターボエンジンを搭載するC200CGIブルーエフィシェンシーライト(サルーン399万円、ワゴン419万円)から、ハイパフォーマンスモデルのC63AMG(サルーン1060万円、ワゴン1080万円)までそれぞれ7グレードを用意する

メルセデス・ベンツCクラス

サイズはサルーンが全長4585×全幅1770×全高1445mm、ステーションワゴンが全長4600×全幅1770×全高1460mm(C300)

メルセデス・ベンツはその昔、小さいクルマを作っていなかった。今でいうEクラス以上のカテゴリーに注力していたのだ。スリーポインテッドスターが、下のカテゴリーへの参入を果たしたのは、かつてバブルの頃に“小ベンツ”と揶揄された190シリーズからである。

Cクラスは、その190の流れを汲む。いわゆる欧州Dセグメントに属するサルーン&ステーションワゴンで、(小ベンツと言っていた割には)日本でも非常に人気の高いモデルだ。

デビュー当初は、メルセデス・ベンツとしては驚くほどスポーティな乗り味で、それはまるでアウディとBMWの双方の呪縛に囚われたかのように思えたが、年々、メルセデス・ベンツらしい落ち着きを取り戻して今に至っている。まったりとしたシャシーの味つけは、ちょっと前のメルセデス・ベンツを思い出させるものだ。

メルセデス・ベンツCクラス

スポーティなアバンギャルド(右)と高級感を演出したエレガンス(左)という2種類のスタイルを用意。エンジンは最高出力184psと204psを発生する2種類の1.8リッター直噴ターボ、231psの3リッターとなる

とはいえ、早くもインテリアデザインなどが古く見え始めた。他のラインナップが軒並み新世代へと突入したのだから仕方ない。Cクラスもマイナーチェンジではインテリアを大きく変えてくる。

メルセデス・ベンツにいつかは乗ってみたい、と思っている人には、最初にCクラスかEクラスを、思い切って手に入れることを奨めたい。

そこには“ベンツの考え方”がほぼ100%詰まっている。安全を買うもよし、ステータスを得るもよし、性能に満足するもよし。クルマの基本性能とは何か、を知るためにも、Cクラスは絶好の教材である。

メルセデス・ベンツC63AMG

AMGが手がける、最高出力487psのAMGオリジナルエンジンを搭載したハイパフォーマンスモデル。内外装だけでなく、足回りなど多くのパーツが専用となる。トレッドの拡大などにより、サイズも全長4720×全幅1795×全高1440mmと他グレードと異なっている

もうひとつ、Cクラスのラインナップで注目すべきはC63AMGだ。この“マシン”は、AMG史上に特に輝く名車になる可能性が高い。悲願のオリジナル開発、自然吸気6.2リッターのV8エンジンを積む最後のモデル(SLSを除く)になりそうだからだ。C63AMGのパフォーマンスには、名車500Eの強烈な残像が見える。


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