人気のハッチバック/ステーションワゴン×SUV
今、最も人気のあるクロスオーバーは、やはりSUV系要素をハッチバックやワゴンと融合させたスタイルのモデルたちだ。
なかでもハッチバック(欧州B&Cセグメント)とSUVが融合したコンパクトSUVクラスが全世界的に流行っている。普通のハッチバックスタイルでは飽き足らなくなった人たちが、こぞってコンパクトSUVに目を向けはじめた。オフロードなど走る機会がまるでないにも関わらず、ということからすれば、完全にファッションである。もちろん、クルマ的には少々の荒れ道なら走りきる性能を有している。
VWのクロスup! やクロスポロはその最も分かりやすい例で、ハッチバックスタイルをほぼそのままに、サスペンションまわりを改良することでSUVスタイルにみせている。
その名もミニクロスオーバーは、スタイリング的にみると単独の車種で、通常のミニよりサイズ的にも大きい。5ドアのみならず3ドアのペースマンを用意するなど、ユニークな存在。
Bセグメント相当でオススメはルノーキャプチャーだ。なんといっても存在感あるスタイリングと小気味のいい走りが魅力。カラーリングもユニークで、いかにも“輸入車らしい”。
Cセグメントなら、メルセデス・ベンツGLAクラスを推す。新世代ディーゼルを積むボルボV40クロスカントリーも捨て難いが、クルマとしての完成度ではGLAクラスが完全に上をいく。
ステーションワゴンとSUVとが融合したグランドワゴン系も根強い人気を保っている。アウディのオールロードクワトロ系が有名だが、ここではあえて、サイズ的にも価格的にも手頃でかつ、走りにも期待できるVWゴルフオールトラックをイチオシとしておこう。
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