ゲーム実況は、動画配信サイトの一大コンテンツに(2ページ目)

Amazon、Twitchで東京ゲームショウに初出展

YouTubeがTwitchに対抗して新しいサービスを始めた、というような話をしましたが、そもそもTwitchというのはあまりなじみがない、と言う人も多いんじゃないでしょうか。そうなんですね、日本ではあまりTwitchは人気のサービスとは言えません。

しかし、そのTwitchにも動きがありました。Amazonは2015年8月20日、「東京ゲームショウ2015」に、「Amazon＆Twitch」ブースとして出展することを発表しました。Amazonはゲームに関しては販売の立場で深く関わっていましたが、東京ゲームショウに出展するのはこれが初めてとなります。

Twitchブースでは当日にトークイベントやゲーム実況の生配信も行う他、東京ゲームショウ中に開催されるTGSサミット2015では、「TwitchとAmazonが切り開くゲーム実況とアプリビジネス拡大の新しい戦略」をテーマとした基調講演も行うということですから、大変な気合いの入れようです。

闘会議で盛り上げるニコニコ動画

GoogleのYouTube Gaming、AmazonのTwitchと、巨大なIT企業をバックにつけたゲーム専門動画サイトが大きく動いていますが、日本でゲーム実況というと、ニコニコ動画の存在を忘れることはできません。

ニコニコ動画には毎日多くのゲーム実況動画が投稿されていますが、今特に力を入れているのはリアルとネットを融合させて盛り上げる「闘会議」ではないでしょうか。2015年1月31日、2月1日に、第1回となる闘会議2015が開催、続いて2016年1月30、31日に闘会議2016の開催も決定しています。

闘会議開催に先立ち、2015年9月1日から闘会議2016開催まで毎日、ゲーム実況や、ゲーム情報を放送する「闘会議TV」を立ち上げたり、総額1億円の賞品や賞金が用意され、40以上のゲームで日本一を決める「闘会議GP」では、2015年9月から全国で予選会が開かれます。

闘会議というお祭りを終着地点に設定して、そこまでの準備期間をゲーム実況や予選会で盛り上げていく、という形でこれからのニコニコ動画はますますゲーム実況が盛り上がりそうです。いかがでしょう。こうしてみると、本当にゲーム実況は大きなコンテンツとして、各配信サービス共に力を入れていることが分かるんじゃないでしょうか。